東北上空

東北上空(2011.07.15 )

 Fieldは6月30日まで、国際ロータリー2500地区(東北海道地区)震災対策本部副本部長を拝命していた。地区内の様々な支援活動をサポートする為に道内を走り回った。本部から支援物資を満載したトラックも出した。衣料品、生活用品、衛生用品、ジャガイモ…4月末までに義援金17,668,095円が集まった。
 数々の悲しい画像をTVで見るにつけ涙。日本国内、そして遠く国外からの支援活動のニュースをを聞くにつけ涙々の毎日を送った。Fieldの友人ルチアーノがスイスから86,000スイス・フラン(日本円で80万程)の送金があった。 彼のヨーロッパでのスライド・ショウ、そしてスイス在住の日本人関係者がコーラス・グループを結成しチャリティー・コンサートを開きその上がりだという。“大海に注ぐ、一滴の水だけど”とのコメントが添えられていた。コンサートのメンバーからもメールが届いた。コンサートの最後“ふるさと”を歌ったが、声が詰まり涙が溢れたとあった。
 イスラエルの青年からもメールが来た。かつて北海道を訪れたことがあり、北海道のロータリーの皆さんにお世話になったという。何か出来ることは無いかという内容であった。タイのロータリーからの送金も有った。沖縄往復の空路、東北上空から何枚か写 真を撮った。海岸線の茶色い部分に建物の陰は殆ど無いままだった。

 

東北上空(2011.07.18)

 久慈・仙台・福島の方々とメールのやりとりもした。悲惨な状況、画像がライブで届いた。福島ナンバーの車で県外へ出掛けると、様々な嫌がらせを受けるなどという、悲しいニュースも耳にした。
 ルチアーノが震災100日目に現地へ飛んだ。私もスイスから届いた義援金を何らかの形として残したいと、北海道から桜の木を持参し現地で植樹するという企画を立てたが、被災地では塩害がひどく、土壌改良をしなければ育たないのではないかと言われ断念した。しかし、6月22日Fieldが直に面 倒を見ているローターアクトクラブのメンバーが現地へフェリーで渡った。汗にまみれながらの泥かきをして、その報告が寄せられた。
 その間、ロータリーでは様々なイベントがキャンセルされた。しかし、その判断は間違っているとFieldは思っている。イベント開催の趣旨を修正しながら開催すべきで、そうしなければ日本の景気は更に冷え込む。沖縄へ行って蝶々を追いかけている場合か?それも考えた。考えた結果 行くと決めた。東北が元気を取り戻しますように…誰もがそう思っているはず。日本の皆が元気でなければ、東北も元気になれないよね。ロータリー年度6月末をもって、Fieldは震災対策副本部長の任を解かれた。でも未だこれから…そう考えている。


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