お久しぶり その5

シロオビアゲハ(2011.07.16 沖縄本島)

 トラップを仕掛け終わると一旦そのポイントを離れた。そして移動中に見た光景がこれ。ヒギリともう一種の赤い花にアゲハ類が群れていた。アゲハ類と言っても殆どがシロオビアゲハではあるが、思わず蝶好きの者なら頬の筋肉が緩んでしまう光景だ。
 偶然というのは有るもので、5頭ものシロオビが整列しながら吸蜜するシーンなんて想像も出来ない光景じゃないでしょうか?

 

シロオビアゲハ(2011.07.16 沖縄本島)


 その後もファインダー内に複数の蝶が入るように心がけながら、かなりの枚数を撮ったが、相変わらず下手だなぁと思う。1頭の蝶なら、じっくりとアングルを考え、シャッターチャンスを考える余裕があるのだが、数が多くなると一種のパニックなのかも知れないが、ピンをどこに合わせるのか、主眼はどこなのか情けないことに、一瞬で判断できていない。
 飽きることなく蝶はやってくるが、キリがないので我々もお昼のお弁当を求めて移動することにした。

 

シルビアシジミ(2011.07.16 沖縄本島)



 お弁当と言えば、Fieldはコンビニと思ってしまう。しかし沖縄には“お弁当”の看板を挙げるお弁当屋さんが思いの外多かった。“沖縄では外食する人が多いのですよ”とも伺ったが、台湾で“便當”の看板を多く見たことを思い出す。気温の高い土地柄で自作のお弁当がいたむんじゃないかと気を遣うくらいなら現地で買った方が良いということかも知れない。
 そのお弁当を持参したのが小高い丘の上の公園。お弁当を食べながら、色んな話をしていてシルビアが未だ撮れてないと言うと“シルビアならここにも居ますよ”な、何ぃ!“ほら、これもそう。あれもそう。”“本州ではレアかも知れないけど、沖縄では普通 種ですよ”あ、あそうですか!

 ファインダー越しに見たその小さな蝶は…あれっ、これ何度も見かけたぞ! 沖縄本島は勿論石垣島でも、そして、もしかしたらグアムでも見た奴に
違いない!この翅裏の不鮮明なこすけた感じは低温期型だと仰るが、そこんところが良く分からない。気温33度、最低気温でも29度の沖縄で、何が低温期なんだよ!本州産が全部低温期型しか居ないっていう話なら分かるけどさぁ。うーん不可解!

 

フタオチョウ(2011.07.16 沖縄本島)

 悩みながらチッコイのを追いかけている時、遥か上空からウルトラマンのテーマ曲が流れてきた。そうして颯爽と現れたのがこのフタオ。えっ?何の話してるのかって?良いの良いの、分かる人だけ分かれば…。
 しかし、今回の撮影予定のリストには入ってなかったフタオですが、お元気そうなお姿を拝見出来て嬉しかったですね。周囲を見渡すかのように滑空して梢にピタリと止まり睨みをきかす。侵入者が現れれば直ちにスクランブル発信をして撃退し、元の枝先へ…。ここは私の領有地である。領地内での勝手な行為は私が許さん!確かにそう仰ってました。え?聞こえなかった?じゃ、今度はフタオさんにハンドマイク渡してみますか(笑)

 

イシガケチョウ(2011.07.16 沖縄本島)

 先ほどのトラップを仕掛けた場所でも居たのですが、あまりピンが良くなかったので、ここで撮ったのをご紹介しましょう。イシガケチョウのお子様でいらっしゃいます。ご本人は“厳つさ”を装っていらっしゃるようですが、見ていて何だかメンコイのです。
 いや、これねFieldが見つけたんじゃ無いのですよ。地元に方には、ここにはこれが居るかも…という予測が有る程度付くのでしょうか?って言うか、Fieldがボォーっとして歩いていただけかも知れません。折角の数年振りの沖縄…暑いからって言っても緊張感を失ってはいけませんね。
 はい、次へ移動しま〜す。


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