エンジンスタート その1

フタスジ(2011.07.02 陸別町)

 6月30日、公職を2つだけ残して全て任期切れになった。と言っても偶然ではなく、1年前からの企みで、晴れてI am free! 何しろここ数年週末毎に会議会議で、全道〜関東まで飛び回ってまいしたからね。で、最初の休日…家で骨休め?なんてする訳無いでしょう!先日SENNSEに“オオイチ行くの?”と聞いたら、“勿論行く”との返事だった。で、電話してみた。ご一緒させてよ!
 朝3時に目が覚めた。な、何だよ。こんな時刻に…6時ころようやく眠たくなった。6時30分やばっ!目が醒めた。慌てて身支度をして顔を洗うべく洗面 台へ、水道を出しっぱなしで、身体を屈めたときに胸ポケットの携帯が飛び出した。あらら〜携帯水没!何ちゅうこった!慌ててタオルで拭いているときに携帯が鳴った!止めてよ!SENNSEからのようだったが、とにかく携帯を切ってバッテリーとカードを抜かなくては!!!

 携帯の画面が、私の意思とは関係なく勝手に次々と切り替わって行く!ヤバッ!とにかく慌てて携帯の電池を抜いた。そして待ち合わせの私の会社へ急いだ!

 

シロオビヒメヒカゲ(2011.07.02 陸別町)

 駐車場にSENNSEの車はなかった。改めて電池とカードを車のダッシュボードに並べた。参ったなぁ、水没した携帯は、作動させたくなかったが、その暇もなく、かかってきた電話で作動してしまった。この時刻に電話、しかも約束の時刻に居ないってことは、遅れるっていう意味ね。そう解釈して待っていたら、間もなくSENNSEが現れた。数分の遅れだった。
 携帯は
私の車のダッシュボードに放置してSENNSEの車に乗り込んだ。まぁ、帰って来る頃には乾燥してるでしょう。そんなに悲壮感もなく、SENNSEの車に乗り込んだ。

 

ギンボシヒョウモン(2011.07.02 陸別町)

 彼はチミケップへ行く前に寄りたい林道があるという。彼なりに何度も足を運び、ポイント探しをしていたらしい。私もいつものポイントでいつもの蝶と出会うより、他の場所を見てみたいという気持ちがあり、どこでも良いよと返事をした。
 小さな川岸に車を止めた。そこから川沿いに歩いた。やたらと蝶は多い。しかし、オオイチの姿は無かった。そしてオオイチの植樹であるドロの木も無かった。居たのはフタスジが多産し、無数のチャバネセセリが集(たか)っていた。後はヒメキマと時折ギンボシヒョウモンの姿があった。

 

チャバネセセリ(2011.07.02 陸別町)

 先程、無数のチャバネセセリが、集(たか)っていたと表現したが、まるで腐臭に集るハエのように発生していた。



ヒメウスバ・ウスバシロ(2011.07.02 陸別町)

 長流枝内(6/18)で余り数を見ることが出来なかったウスバシロとヒメウスバが居た。撮影できたことは嬉しかったが、いや待てよ〜嫌な予感がする。
 今年の蝶の発生が例年より遅れていることは有る程度予想が出来ていた。しかし、その予想は、もしかしてFieldが考えているよりもっと遅いんじゃないかとう不安が過ぎった。



カバイロシジミ(2011.07.02 陸別町)

 これまた6月の蝶だ。いや7月に居ても不思議じゃないのだが、新鮮過ぎやしないかぁ?カバちゃんに出会えたのは嬉しいのだけれど、ここまで来た一番の目的は、やはりオオイチだもの…
 6月の蝶が次から次へと新鮮な個体を見せてくれる度に、不安は募っていった。もしかしたら、オオイチは未だ発生していないんじゃないの???不安!


戻る      2011年版目次へ      次へ