私にも力を…

福寿草(2011.04.10 美幌)

 浦島太郎という表題でNoteを書いた、その丁度1ヶ月後にそれは起きた。マグニチュード9というとてつもない規模の大地震。TVは連日連夜、全ての番組をキャンセルしてその惨状を報道し続けた。死者・行方不明者はTVを見る度に増え続け…未だに明確ではないが一説では3万人を超えているとか…。
 対岸の火事の如く思っていた津波の被害画像が、身近な現実となって、これでもかと茶の間に飛び込んでくる。車が、建物が、文化が、思い出が、命が…抵抗する間もなく非情にも押し流されていく。

 想定外の…人知を超えた…言い訳がましく、何の説得力も無い言葉が飛び交う。人知なんてたかだか数千年々の歴史しか持たぬ 人類にとっては無いのも一緒。想定なんて、自然の前では、するのも意味が
ないと思い知らされる。

 

蕗の薹と福寿草(2011.04.10 美幌)

 それでも、何事も無かったの如く、風は吹き、川は流れ、季節は巡り春が来て花が咲く。それが自然。人類に偉大な恵みを与えるのも自然。全てを飲み込み奪い去るのも自然。
 八百万の神が居るなら、そしてこの出来事が神の意志なら、罰(ばち)が当たったと言った某知事の言葉も無い話では無いのだが、じゃあ今、悲しみのどん底に居る被災者が、命を失った方々がいったい何をした?人類は、確かに思い上がり、自然を汚す行為を繰り返している。しかし、その現況は、被災者達に有ったのか?罰(ばち)が当たるべきは、他の者達であったのではないのか?それが共同責任ということであるなら、とんだとばっちりではないのか?

 

蕗の薹(2011.04.10 美幌)

 図らずも、Fieldはロータリークラブの被災対策本部の副本部長を拝命した。1滴の水滴を集め、小さな流れを作り、やがて支援の輪が、大きな大河となるよう、ささやかながら尽力している。
 4/10 私の呼びかけに応えて、北見市でチャリティー・イベントが開催された。現地へ向かう路傍にも、北国の春がやって来ていた。凍土を突き破り芽吹くパワーを…どうぞ私にも与えて下さい。


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