タンチョウの里

タンチョウ(2011.02.06 鶴居村)

 昨日川湯で会合があった。普通なら阿寒経由で行くのだが、雪道のことを考えると20km程遠回りではあるが、釧路経由が無難であろうと判断した。
 行きは、3台連るんでの走行であったが、帰りは単独ということもあって、同乗者が居たのだが、多少の寄り道は良いだろうと鶴見台に車を止めた。

 一昨年の暮れ、ルチアーノを連れてここに寄っている。その時、彼は女性2人組に声をかけ笑わせたのだが、それを“鶴が散ってしまうでしょ!”と一喝したばあちゃんが居た。そのばあちゃんは…あはは、居ました!相変わらず気丈な佇まいで…その姿を見つけて妙に安心しましたね〜。

 

タンチョウ(2011.02.06 鶴居村)

 “こんにちは〜!”と、声をかけると“ハイ、こんにちは”と返ってきた。“今年はどうですか?”と言うと、“今年は300羽”とのこと。日本のタンチョウはおそらく1200〜1300羽であろうから、その1/4位 は、ここのばあちゃんの給餌をアテにしていることになる。

 

タンチョウ(2011.02.06 鶴居村)

 “あの鶴の相方は、あそこの建物の屋根にぶつかって死んだ”ばあちゃんはそんなことを言っていた。かなりの数の個体識別 が出来ているらしい。そして、その建物の住人をひどく恨んでいることが窺えた。

 

タンチョウ(2011.02.06 鶴居村)

 もともと鶴が居たから鶴居村の名が付いたのであろう。その鶴を守ろうとボランティア精神で地元住民が給餌活動を行い、次第に観光客が大勢来るようになる。それに目を付けた“よそ者”が食堂やお土産を扱う店を建てる。
 住民感情としては、それだけでも良い心持ちはしない。ましてや、その建物に鶴が衝突して死ぬ という事故が重なってはねぇ…。確かに飛翔コースど真ん中だし、近隣は平屋が多いのに、やや高目の二階建てだし、肝心の鶴に対する配慮に欠ける建物なんだろうね〜。

 

タンチョウ(2011.02.06 鶴居村)

 何だか厄介な問題に直面してしまった。防護ネットを張るとか何とか対応策は無いもんでしょうかね〜。
 それはともかく…短い時間ではあったが、久々に外遊び気分。これで空さえ青ければね〜。先日のウトロと言い、どうも天候に恵まれません。実は10日からFieldは関東圏に出没予定なんですが、雪の予報も…。雪は北海道だけで良いんだけどね…。天気予報外れてくれないかなぁ〜。


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