“あめ”にやられた!その2

サカハチチョウ(2010.08.07 上士幌町)

 天候は回復したものの、再アタックの気力もなく、林道を車でゆっくり流した。やたらとサカハチが目に付いた。アカマダラが混じっていないかと時々レンズを向けたが、全てサカハチだった。アカマダラがここに居ないのではなく、おそらくアカマダラの発生が未だなのだろうと思う。

 

ヒメキマダラヒカゲ(2010.08.07 上士幌町)
 単に数で言えば、ヒメキマが一番多かったと思う。対角魚眼で10数cmまで寄ったが、逃げもせずにシャッターを切らせてくれた。デザイン的に悪くない蝶だと思うが、数が多すぎて、イマイチ興味が持てない蝶でもある。

 

メスグロヒョウモン♀(2010.08.07 上士幌町)

 学生時代には、全く見たことのない蝶であった。それが、自分で車を運転するようになってからは時々見かける蝶になった。個体数が徐々に増えている…ということも、もしかしたら有るかも知れないが、それ以上に私の行動範囲が広がったから…という気がする。
 ヒョウモンの類は、草原〜高原の蝶というイメージが強いのだが、メスグロに限っては山岳とか森林への依存度が高いような気がしている。ところで…せっかく見つけたメスグロの♀は、♂に持って行かれてしまった。

 

ベニヒカゲ(2010.08.07 上士幌町)
 ようやくベニのシャッターチャンス。しかし、既に擦れている。ベニが擦れる頃には、とうにクモマは成仏した後なのだろう。

 

キタキツネ(2010.08.07 上士幌町)


 これ以上、蝶に期待は出来ないと判断し、竿を出そうと思って、適当な場所に車を停めた。降りようとしたら、林道の向こうに、ポチッとキツネの姿が見えた。運転席側の窓を開けて、望遠レンズを構えた。
 未だ若いキツネのようだった。向こうもこちらに気付いたようで、時々立ち止まってこちらの様子を窺っている。しかし、さほど躊躇することもなく、どんどん近づいてきた。時々切るシャッター音もさほど気にとめずに、更に接近。最後はトリミング無しでこの距離まで近づいた。すぐ近くで、私の顔をじっと見つめてから、薮の中へ消えた。


オショロコマ(2010.08.07 上士幌町)

 最近どうも、思った蝶と出会えなかった腹いせに魚を釣っているんじゃないかという気もするが、これはこれで楽しいからやっている。もっとも魚にすれば、キャッチ&リリースとはいえ、良い迷惑なんでしょう。ゴメンね!
 スピナーでまあまあのサイズのオショロコマが数匹釣れた。その中でも最もオレンジ色の強い奴。腹から胸ビレ、腹ビレ、尾ビレまで綺麗なオレンジ色であった。釣りの面 白さで言えばニジマスに適わないが、魚の美しさの観点からは、断然在来種のオショロコマ・ヤマメに軍配をあげたいと思う。

 雨にやられちまった上士幌であったが、蝶の種類・個体数は多くて楽しめた。間もなくお盆を迎える。今年はあと何回、蝶に出会えるのかなぁ。北海道の秋は間もなく駆け足でやって来るだろう。


戻る      2010年版目次へ      次へ