始動

 今年のアウトドア活動は、4月29日、旭川で本格スタート…そう決めていたが天気予報によれば曇り時々雨で最高気温13度…。やむなく5月8日に予定をずらしたが、またもや天候は良くない様子。翌週15〜16日は稚内で会議が入っていたのだが、最高気温が5度で強風注意報が出ていた。
 ずるずるとスタートは延びたが、こんなに遅いスタートは珍しいことだよね〜。で、中札内に行こうと決めていた。でも、朝起きるとどよーんと曇り空。Webでお天気チェックしたら、中札内は午後から時々雨で、気温13度…うー、またかい!

 どうしよう?と思いながら、ネットでお買い物をしたりして午前中を過ごしてしまった。でも、お昼近くになり、何だか外が明るくなってきた様子。こうしちゃあ居られない。慌ててお出かけの準備をしながら考えた。どこへ行ったら良い?とにかく近場。市内の公園 ?音更町の公園?うーんそれじゃ蝶は望めないし…長流枝内?いやいや、待てよ〜。チャマ探してみるかなぁ…。

キアゲハ(2010.05.22 帯広市)

 …ということで、札内川河川敷を目指した。自宅から車で20分弱。あはは、良い所に住んでいるでしょう(笑)で、いきなり飛び出したのが上のキアゲハ。春型にしてはやたらと白いから、もしかしてナミアゲハ?との期待も空しくキアゲハでした。気温が未だ充分に上昇していなかったからでしょうか、地べたにぴたりと貼り付いてくれました。
 北海道のPapilio属は、通常年2化だが、その中に夏に羽化せずに翌年春に羽化する個体が混じる。そんな個体は春型にしては大きく、そしてキアゲハの場合はこのように、やや白化する傾向かがあると感じている。

 

エゾヒメシロチョウ(2010.05.22 帯広市)

 河川敷には、やたらとこの白いのが目に付いた。でもねぇ、止まらないのよ。ひたすら飛び続けてるのよ。えい、面 倒だ!とシャッターを切りましたが、何枚かはそれと解る写真になりました。若干白飛びしてますけどね。
 で、これエゾヒメで良いんだよね。止まってても分かり難いのに、飛んでたらますますワカランわ!

 

フデリンドウ(2010.05.22 帯広市)

 ところで、一番の期待の星、チャマが現れない。おかしいなぁ。気温はどんどん上がって、歩いていてもやや汗ばむほどになってきたのに、おかしい!近年河川敷の公園化が進み、この近くにもパークゴルフ場が出来たりして、そんな影響もあるのかなぁ?それとも、今年は例年になく積雪が多かったから、発生が遅れているのか…等と考えながら歩き回った。
 足許には小さいけれど鮮やかなフデリンドウが咲いていた。そういえば、SENNSEがいつだったか、この花に止まるチャマを撮影していたよなぁ。あんなシーンをに出くわさないかなぁ。

 

キジムシロ(2010.05.22 帯広市)


 雉筵である。さすがにこれくらいの群生になると、キジの座布団に相応しいかも知れない。もちろんこの植物が、チャマの食草でもある訳で…何でチャマ飛んでないの??
 もっとも、ここのチャマの主食は、ツル性のキイチゴ(未同定)で、こちらも未だ芽吹いたばかりではあるが、相当数自生はしているようであった。

タチツボスミレ(2010.05.22 帯広市)

 こちらも、スミレにしてはなかなかの群生でありまして、雉筵は無理でも、鳩筵くらいにはなりそうですね。(笑)

 

ジョウザンシジミ(2010.05.22 帯広市)

  おっと、今何か小っこいのが飛びましたね。見失ってはイカンと、必死に目で追って、止まった場所を確認してから、そっと近づいてみたら、ジョウザンでした。ジョウザンってこんな小さかったっけ?
 で、色が春型はもっと鮮やかなブルーと思っていましたが、こりゃ黒いね。もっとも夏に出る黒さとはまた別 の感じです。
 この近辺にはキリンソウ・ホソバノキリンソウなどの自生地は無さそうなので、食草が何なのか、特定させる必要があるなぁと思いながらも、ズルズルと未だにそのままです。リタイヤしてもやりたいことは山積…もっとも、いつリタイヤできるか、または一生リタイヤ何ぞ出ないのか…疑問ではありますが…

 つづく…


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