本番その3

タンチョウ(2009.11.29 鶴居)

 鶴居のサンクチュアリでは11時ころまで粘りました。かなり寒さも身に沁みてきましたしそろそろ別 のポイントを覗いてみようと思います。午後からは阿寒と決めていましたので、とりあえず近くの鶴見台へ行こうと思います。

 

タンチョウ(2009.11.29 鶴居-鶴見台)

 このポイントでも、まあまあの数のタンチョウを見ることは出来ました。しかし、何と言ってもここのネックは電線です。飛翔シーンも撮るには撮りましたが、幾本もの電線が写 り混んでしまい、どうも絵としてはイマイチ!おそらく、多くのカメラマンもそう思ってるのでしょう。ここには大砲を抱えたカメラマンは居ませんでした。
 
代わってここは国道沿いなもので、次々と自家用車やレンタカーから人が降りてきます。大型バスも止まり次々と観光客が訪れますが、ものの数分…タンチョウの姿を確認するだけで去っていきます。まあ、せいぜいコンデジで撮影する人が居るくらいなもんです。まあ、先程のポイントがプロ好みのポイントであれば、こちらはアマチュア用ポイントってな感じでしょうか。

 

タンチョウ(2009.11.29 鶴居-鶴見台)

 そんな観光客の中に2人連れの女性が居ました。1人がタンチョウに背を向け、もう一人がコンデジを構えました。すかさずルチアーノが近寄り2人に並べと身ぶり手振り。カメラを受け取って2人を撮影していました。この辺り、実に忠実(マメ)な奴なんですよ。もちろん、特に女性には…なんですけどね。
 
彼が彼女たちに何を言ったのか、ちょいと離れていたFieldには理解できて無かったのですが、次の瞬間彼女たちの大きな笑い声が聞こえました。するとすかさず、お婆さんが飛んできました。“鶴が逃げちゃうでしょ!”あはは、怒られてやんの!
 しばしば見かける彼のこうした行為は、イタリア式の女性に対するエチケットなのか、彼のキャラなのか、未だに測りかねているFieldではありますが、まあ彼流の人生を楽しむ手だての1つではありましょう。

 

飛翔(2009.11.29 阿寒)

 お昼直前に鶴居を離れ阿寒へ向かいました。タンチョウ観察センターでラーメンを食べようと思ったら、センターには鍵が…何でよ?ルチアーノも楽しみにしてたのに!とにかく仕方なく国道を挟んで向かいにある赤いベレー(サイクリングターミナル)でラーメンを食べました。
 観察センターのラーメンに関しては幾度か苦い思い出があります。それはタンチョウの撮影に夢中になり、お腹が空いたことに気付いてラーメンを注文したら“今日のラーメンは終了しました”と言われたことが幾度かあったのです。今日こそ真っ先にラーメンを食べてやるぞと意気込んでいたらこの結果 。ひどい!ひど過ぎる!!

 ラーメンは細い縮れ麺でした。細いのは許せるのですが、釧路市内に多い細くてストレートの麺はまるで素麺のようで、何ともラーメンを食べた気がしません。縮れていたのが救いでありましたね。

 

飛翔-オオハクチョウ(2009.11.29 阿寒)

 その後グルス(阿寒国際鶴センター)で説明を聞いて理解できましたが、観察センターはどうも閉鎖され直接は入れなようです。一度グルスで入館料を払い、旧観察センターの方へは通 路を通って向かうようシステムが変更されていました。
 かくして観察センターのラーメンは、Fieldにとって幻となってしまったのです。え、ラーメン・ラーメンってしつこい?そうよ、食べ物の恨みは怖ろしいのよ。まー赤いベレーと同じ味じゃないかってな気はしてるんですけどね。それにしても…グヤジーっ!!(まだ言ってるよ)
 で、肝心のタンチョウの様子なんですが、まーポチポチ居ましたね。数年前から気になっているオオハクチョウも順調?に増加しているようです。何でだろ?ちょいと邪魔な気がするんだけど…。

 さて、そろそろ2時です。松ノ木の上にはオジロの姿も見えました。いよいよお待ちかねの“feeding time!”と思ったのですが…10分、20分、30分経過しても何の動きもありません。え?何?何でだ??ルチアーノが、そちらもシステムの変更が有ったんじゃないか?と言い出しました。

 

タンチョウ(2009.11.29 阿寒)

 おしっこのついでに、ルチアーノが聞いてきたようです。何?“feeding time”は朝だって?12月から午後?!やっちまったなぁ。この時期にここへ来たことは無かったから、実は心配していたんだけど、うわー情報不足だったぁ!
 でもさ、夕陽の中を去っていくタンチョウの姿もまた良かろうと、待ったのよ。寒い中。オオハクチョウが次々と去って行って、そろそろかな?もうちょっとかな?…ん何か暗くなってきたけど…光りに赤味が増してきました。

 ようやく2羽飛んでくれたので、シャッターを切ったら、1/40sだって…こりゃもうダメだわ暗すぎるもの!ここでの救いは2人の青年に会えた事かな。一人は帯広の畜大生で神奈川出身。もう一人は神奈川からで、夏は蝶、冬は鳥だとか、同じジャン。今度連絡下さいよ。待ってるから…

 

国際ツルセンター(2009.11.29 阿寒)

 ちょいと落ち込み気味でグルスに戻りました。展示物をぐるっと見せていただきまして。面 白い写真を見つけたルチアーノが指を指して笑っていました。キャビネか2Lくらいの写 真でしたがタンチョウが居て、同じポーズをとった女性が側に写っていました。
 その様子を見ていた他の係の方が“彼女を呼んできましょうか?”…と奧へ行っちゃいました。え?ここの職員さんなの?で、登場した方がこの女性でありまして、ものの数分でこういう状況であります。 ジローラモ・パンツェッタなるイタリア人が、ちょい悪オヤジとして日本で有名になりましたが、ルチアーノほどじゃ無いんでないの?あ、ちなみにルチはジローさんとも面 識があるそうですけどね。え?誰が撮った写真?ま、いずれもシャッター押したのはFieldですけどね。(彼女=ミキィさんのBlogにも、ルチがちょろっと登場していました。許可を頂きましたのでリンク〜!タンチョウの写 真がいっぱいだよ
 ちょいと落ち込み気味でグルスを去るところでしたが、もうそんなのは何処かへ消し飛んじゃいましたね。良い性格してるよ。全く!んじゃ次行きますかね。今日のもう一つのハイライトシーン撮りに… (ミキィさんありがとね〜)



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