えっ!もう秋!?

ベニヒカゲ(2009.08.08 中札内村)

 先週に引き続き中札内。tomoさんが来帯しているとのことで、久しぶりにゆっくりお話もしたくて合流した次第である。10時に現れると言っておきながら、どうにも気になって、9時には中札内に着いた。キャンプ場を覗いたが、それらしき車を発見することが出来なかった。もしかしてまだ林道?

 先週、ベニの写真はかなりの数撮影済みであった。しかし、どうにも“ベニ”色に不満があった。名前がベニとは言え黄色味の強いオレンジだと常々思っていたが、いざ撮影をすると、黄色過ぎたり、赤過ぎたりで、どうしても記憶の中の“ベニ”色に近い色の画像にならない。今回はその点に留意しながら撮影したが、この写 真の色ならまあ、OKかな?

 

オオチャバネセセリ(2009.08.08 中札内村)

 とりあえず北東側の林道に行ってみたが、閉まっているゲートの前に車はなかった。じゃあ西側の林道かな?こちらの林道は、近年ゲートが開いたままのようだ。ゲートが開いているということは、車で入れるというメリットがある。一方で出入りする車はFieldの車だけではない訳で、林道脇の草も刈られてしまっている。その林道脇に多いカワミドリも殆ど刈り取られていた。

 ベニヒカゲの“色”にこだわっている割には、オオチャバネの色にあまりこだわりを持っていない。相変わらず適当な奴だ。表が暗褐色。裏はやや黄色味を帯びるという印象を持っているが、これじゃぁキバネセセリと変わらんね。ここまで黄色かったっけ?

 

ミドリシジミ(2009.08.08 中札内村)

 tomoさんを探しに入った林道…のつもりだったが、狭い林道の待避所の奧までは草刈りがされておらず、そこだけはカワミドリが有る程度まとめて咲いていた。やはりこの花は、重要な蜜源らしく、次々に蝶がやってくる。ついでながらこの林道の他の吸蜜植物はヨツバヒヨドリ・ヨブスマソウとオオイタドリ。そうそうイケマもね…。

 おっと、ゼフが現れた。こいつはどちらさんだい?Favonius属は花で吸蜜する姿を見たことがないが、Neozephyrus属は希に花に止まっている姿を見ることがある。どうやらミドリシジミのようだ。レンズが16mmで交換する余裕がなかったが、最接近にも拘わらず、逃げずにポーズをとってくれた。

 

アイノミドリシジミ(2009.08.08 中札内村)

 ふと気付くと、あら?やばい!10時になるわ。この林道にも姿がないってことは、やっぱキャンプ場ってことだよね。慌ててキャンプ場に戻ると給水場からやや離れたところにシルバーグレイのジープタイプの車発見。その脇には黒のドッグ・ケージらしきもの…ん、あれだ!そろそろと近づくとケージの向こうから笑顔で手を振る姿があった。あれ?もしかして、さっき見つけられなかったのは、濃藍色の旧車のイメージが残っていたからかもなぁ(笑)

 またまたゼフ出現!今度はどちらさんだい?うーん、あ、そうか、アイノだ!裏面 の地色にやや赤味が足りない気がしたが、きりりと細い白線は間違いない。ここ中札内では初見参だ。しかしここは、いったい何が現れるか分からない懐の深さを感じるねぇ。

 

ミドリヒョウモン(2009.08.08 中札内村)



△on mouseで画像が変わります

 キャンプ場では、少しゆっくりとお話が出来た。その中でタバやんがもう7才になるとのこと。思えばFieldが初写 真展を開催した帯広市役所で紹介された訳だから、tomoさんとは9年のお付き合い?!年にお会いできるのは1〜2度、多くても3度程度だし、お会いできない年もある訳で…そうかぁ…と、何だか感慨深いものがある。それにしてもFieldがHPを開設して間もない頃にご連絡を頂いた、tomoさんやM.F.さんと今も尚、こうしたお付き合いがあることに嬉しさと感謝の気持ちを感じる次第です。

 ミドリヒョウモンは見慣れ過ぎていて、普段はレンズを向ける機会は無いが、あまりに綺麗な個体だと思って撮影した。ミドリと言えばこんなシーンも目撃した。葉っぱの上に止まる♀に♂が盛んにアタックしている。数分間のアタック後、ヒョウモン特有の♂と♀が入れ替わりながら飛翔するラブ・フライトをしながら去って行った。

 

ベニヒカゲ♀(2009.08.08 中札内村)

 忘れないうちにと昨年FieldのHP100,001キリバン・ヒットの景品とオマケの標本箱をお渡しした。100,000ヒットの方にはFieldの写 真集をセットで、そして100,001ヒットの方には、100,000超えの第一歩として、その方に応じて…つまり、北海道の方には南国の蝶の写 真集、南国の方には北海道の蝶の写真集を想定していたので、写真集“二つ折りの恋文 from 沖縄”をプレゼントさせて頂いた。ネットで見る写真より良いとの評価(ヨイショとも言う)を頂いてFieldもご満悦!

 ベニ♀である。♂の濃いベースカラーと黄色味の強いオレンジ色とのコントラストが魅力な蝶ではあるが、地色がやや薄い♀のカラーも捨てがたい。ベニ専のファンが居ると聞くが、ワカラン訳ではないよなぁ!

 

ジョウザンシジミ(2009.08.08 中札内村)

 午後からは場所を移動して閉まっていた東の林道ゲートの反対側のゲートを目指した。期待したのは2化目のジョウザンシジミとウラキンだったが、この林道でオオイタドリは開花してなくて、見られたのはジョウザンくらいだった。tomoさんジョウザンシジミは初撮影だったようですが、良い写 真が撮れたかなぁ?

 常日頃、多忙を言い訳にしちゃイカンと思っているFieldではあるが、最近ちとヤバイ!体力気力ともに限界が近いかも…この記事の掲載が遅れたのもそんな訳で…。ところで暦を見たら…何ぃっ!既に立秋だって?あららら…マジヤバイ!季節はFieldの都合で待ってはくれないのである。


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