えっ!もう夏?

アオダイショウ(2009.08.01 中札内村)

 いやー、某所にも書かせていただきましたが、超多忙のところへもってきて、自宅と会社のパソが壊れるという信じられない、正に悲惨を絵に描いたような出来事が起こりまして、すっかりアウトドア活動を諦めざるを得ない状況が続いていました。もっとも、週末毎に天候不順ということもあり、さほどイライラを感じることもなく、あれよあれよと言う間に8月を迎えてしまいました。
 全世界的に、月曜日になると一斉に工場が稼働し、煙突から煙が立ち登り、乗用車・トラックが排気ガスをまき散らす…。そんなしわ寄せが週末に訪れて、天候不順になるんじゃないかと、本気で考えてしまうほど、ミゴトに週末は雨・雨・雨!ここ北海道では6月が運動会シーズンで、小学校・中学校・幼稚園…全ての運動会が延期だったものねぇ。そんな説に信憑性があるなら、国によって曜日をずらす…なんてな事も有効かも知れませんね。
 ところでFieldですが、ちょっとゴツイ仕事が重なっていまして“遊びどころではない!”と思っていたのですが、ようやく先が見えて来まして…と言っても、気付いてみたらもう8月!ってことは北海道のシーズンはもう既に終盤!?このまま2009年を終わらせてなるものかと、焦り半分、意欲半分で出向いた先は中札内。林道に入る直前に道路上に何やら物体が…、何とか両輪で轢かぬ ように通過した後で確認したら、アオダイショウでした。1.2〜1.3mというところでしょうか。このヘビの出現、吉ととるか凶ととるか…、え?私?吉だと思ってますけどね…。

 

コムラサキ(2009.08.01 中札内村)

 林道に入ると、路上から飛ぶわ飛ぶわ蝶だらけ。いやいや思わず顔が綻びますね。先程のヘビも含めて、生命に満ち溢れている!という印象でした。だって、林道に立って、どの方向を向いても視界には何かしら動くものが目に入る…そんな感じでした。
 この林道で、一番多かったのはコムラサキ。まあ軽く3桁は目撃したと思います。次に多かったのはヒョウモンチョウなんですが、ウラギンスジが多かったという印象です。

 

シータテハ(2009.08.01 中札内村)

 次に多かったのはシータテハかな。シータテハって、もしかしたら夏型はあまり撮影してなかったかも…と、少しマジになって撮影しましたが、残念ながらあまり良い写 真にはなりませんでした。他に見たのはアカマダラの夏型でしたが、数も少なく撮影は出来ませんでした。

 

ジョウザンシジミ(2009.08.01 中札内村)

 この林道で期待していたのは、エゾミドリシジミとウラキンだったのですが、全く姿を見ることができませんでした。既に発生はしているのでしょうが、地面 に降りてくるのはお盆以降なのかも知れません。
 代わりにジョウザンシジミの夏型が、まあまあの数出ていました。キリンソウでの吸蜜シーンを多く見かけましたが、吸蜜植物がキリンソウで食草もキリンソウと、ジョウザンシジミにとっては切っても切れない縁なんでしょうね。この崖に人の手が入れば、キリンソウ共々ジョウザンシジミも姿を消してしまうでしょう。儚いものです。

 

ん?ジョウザンだよね!(2009.08.01 中札内村)

 ところで、ここにもジョウザンシジミが…と思って撮影したのですが、何だか雰囲気がおかしいなぁ。そう思ったら、後翅にあるはずのオレンジの帯が消失しています。このパターンの変異は初めて見た気がします。
 さて、この時期の中札内の目玉は、何と言ってもベニヒカゲの多産です。ここへ来て久しぶりの青空も見えてきましたので、ベニのポイントへ移動することにしました。(つづく)


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