M.F.さんにひかれて… その2

絶景(2009.05.30)

 朝6時起床。え?大丈夫かって?何が?あーお酒ね。大丈夫大丈夫!大丈夫じゃ無くても大丈夫。ここへ来て、今更大丈夫じゃないなんて言ってらんないしょ!6時半の食事のために階下へ下りたら、ロビーに1人の男性が居た。ん?まさかと思いながら、パン2切れとスクランブルエッグ・ハム…。食べ終わってコーヒーを自室に持ち帰るべくフタ付き容器に入れた。ん?ところで、彼、まだ座ってるよ。もしかして、仙台のMさん?
 実は、FieldのH.P.で今回の撮影の参加を呼びかけた。おそらく、私の友人知人の中からどなたか参加者がいらっしゃるかも知れない、との想定だった。ところが、早々に参加表明を頂いたのは、仙台のMさんだった。自己紹介をお願いした。M.F.さんに案内して頂くのに、全くの見ず知らずの方をお連れして良いものかと疑問だった。しかし、それは当日…と仰る。でも、その文面 から、きっとこの人なら…という印象があった。
 Fieldは、北海道帯広市在住だが、Mさんもまた帯広市に在住歴があると仰る。そして今は仙台在住。一方、M.F.さんは、仙台に17年在住後、今は長野…何だか地理的因縁も感じていた。

 

ポイント1(2009.05.30)

 午前7時にM.F.さんがホテルへ迎えに来てくれた。早速3人で出発。最初に向かったのはツメレンゲの自生地。当然クロツを期待したが、姿は見られなかった。代わって迎えてくれたのはミヤマシジミだった。ミヤマは、栃木で一度だけ撮影したことがあったが、Fieldにとっては嬉しい素材である。
 撮影中、黒っぽいのが飛んだ。クロツ!と思ったが結局ミヤマの♀だった。ところで、今日のお天気は、1週間前の週間天気予報では70%雨。でも、何とか保ってくれている。それだけでも感謝!

 

ポイント2(2009.05.30)

 次はギフのポイント。しかし、まるで普通の住宅街。え?別 荘?でも廃屋みたいなのが多いんだよね。これもバブルがはじけた影響?カンアオイらしき植物を見つけたので、葉を裏返して見たら、いきなり卵塊発見。クジ運強〜い?
 M.F.さんも違う葉をひっくり返したら、またまた卵塊。ちょっと待って写真撮るから。ってことは、かなり生息数が多い場所とお見受けいたします。ところで、このカンアオイやたら背丈が低い。もしかして、ヒメカンアオイって奴かな?

 

ポイント3(2009.05.30)

 次のポイントは、林道にゲートがかかっている場所で、その近くに車を止める。しかし、何だ?この車の数は!中高年男女がワイワイ・ガヤガヤ。えーこの人達も登るの?皆さんにの手にはビニル袋やカゴ…カマを持った人もいるから、こりゃ山菜採りかい?
 あら?M.F.さんがどなたかとご挨拶されています。どうもお知り合いのご様子。あの方は群馬の人なんですよ。私も挨拶してみたら、“蝶の玉 手箱”を運営されている方で、名刺を頂きました。Fieldも、そのサイトでしたらいつぞや拝見したことがあります。でも、あらら私、名刺を持ち合わせてないわ!スミマセン。通 称Fieldと呼ばれている者ですと挨拶したら、わざわざ北海道から?!と驚かれた様子。
えっ、ご存知でしたか、悪名高いですからね〜私。もう一方(ひとかた)年輩の方とご一緒の様子でしたが、かなりのベテランとお見受けいたしました。
 登るときに見つけたこの幼虫は、ミドリヒョウモンでしょうか。2頭見ましたがいずれも食草とは関係のない植物上に居ました。餌を求めて放浪中?いや、本州のこの時期ですと蛹化場所探しかも知れません。

 

ポイント3(2009.05.30)

 一番後ろに居た仙台のMさんから、ヒメギフ!の声がしました。ギフですよ。ここにはヒメギフは居ませんから…と、M.F.さんの声。うわっ!撮らなければ!慌てて駆け寄ろうとした時に、またM.F.さんの声。止まると思いますよ!
 仰るとおりにギフは草むらに着陸したが、草が邪魔でまともに見えない。とりあえず3枚シャッターを切ったところでまたテイクオフ。しかし、次は砂利道の上に降りてくれた。今度こそチャンス!とシャッターを切ったが、うーんあまり良い写 真ではありませんね〜。でも、この時期ギフに会えただけで、ラッキーと思わなければ…

 

ポイント3(2009.05.30)

 ここがポイントですと案内された場所は広く開けた河原だった。周囲をぐるりと歩いた後、M.F.さんはどっかりと岩の上に腰掛け、おにぎりを食べ始めた。うわー余裕だなぁ。じゃあ私も…。食べているときに、時々白いのが飛んだが、どうやらスジグロだろう。そのうちやや小型のが飛んだ。あれはクモツキでしょうと、カメラを掴んでその方向に走ったが見失った。そんな事が2度ほどあった。
 そのうちに、例の山菜採り軍団が現れて川岸にビニル・シートを敷きはじめる。鍋が並び、川の水でビールを冷やしてる。どっさり積まれた山菜は、北海道では見向きもしないだろうというほど大きく育ったウドがメインのようだった。しかも、その数はどんどん増えている。参ったねこりゃ!気持ちはワカランでもないが、ここでやることも無いでしょう!
 そのうちに対岸に白いのが盛んに飛び始めた。どうやらクモツキ♀のようだ。川を渡ってこっちに来い!と祈ってはみても、こちら側の岸では既に数十人でどんちゃん騒ぎ状態。来る訳無いかぁ。そのうちにオレンジのが飛んだ!♂だよあれ!!対岸の白い♀は、撮っても種の判別 が出来ず、証拠写真にもならないが、これなら取りあえず証拠写真になると思い、シャッターを切ったのがこの写 真でした。(汗)

 

ポイント3(2009.05.30)

 そんなこんなで、Time up!スイスではいくらでも楽に撮れたクモツキでしたが、日本ではそうはいかないことが重々理解できました。
 帰路見たのは、サカハチとウスバシロでした。ウスバシロも撮りたかったのですが、残念ながらチャンスはありませんでしたね。

 


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