亜細亜の大兄国訪問 その12朱家角(ツーカッコ)

朱家角(2009.05.05)

 レッカーされたバスが到着したのが朱家角というところ。上海の西50〜60kmでしょうか。街外れで降りて後は徒歩になります。上海近郊の特徴的風景に、洗濯物は欠かせないと複数の情報源から聞いてはいました。確かに真っ赤な下着などが、人通 りのある道路に面して干されているのを目撃しました。
 しかし、ここでは更に面白いと思って撮った写真がこれです。私の感覚では、洗濯物を干すポール(竿)は、建物に平行…という感覚があります。ところがここでは、建物に対して直角なのです。いや、確かにこの方法の方が大量 の洗濯物を干すには効率的かも知れないと感心させられました。(笑)

 

朱家角 (2009.05.05)

 中国は、まだまだ封建的社会であり、男性優位だとも聞いていましたが、上海の男性は違うとの話をツアコン女性から聞きました。曰く、鶏より早く起き、(奥さんの手料理には文句も言わず)豚のようによく食べ、牛のように働くのが上海男性の特徴だとのことです。Fieldとしては何ともコメントが…まあでも、家庭円満には必要なことかも(汗
 ここでの目玉は手漕ぎの舟による散策らしい。エンジン付きならカンベンだけど、手漕ぎなら、それなりの風情を楽しめるでしょう。

 

キャプテン(2009.05.05)

 で、Fieldの載った舟はこれです。漕ぎ手の表情を捕らえたくて、寝そべってカメラを構えたのに気付き、船長(キャプテン)はスマイル!というより、これは照れ笑いなんだろうなぁ…何だか素朴で良いなぁ〜との好印象でした。

 

朱家角の風景(2009.05.05)

 上の写真は“溜息橋”そして下は“リアルト橋”です。な〜んてのは当然嘘ですが、Fieldの頭の中はベネチアの風景と完全にオーバーラップしていました。うわー、あの時ゴンドラにも乗っておくんだったかなぁと、今になってやや後悔。

 

リアルト橋にて…(2009.05.05)


 リアルト橋(?)のたもとでは、白髪の老人が楽器を演奏されていました。日本の三味線のような楽器を弓で奏でていました。右足には竹をヒモで結わえてあり、ステップを踏むと、カツン、カツン…とリズムを刻めるように工夫されていました。
 実は、昨日まではあまり気に止めていなかったのですが、今日は物乞い、躄(いざり)…などの多さが目につきました。このご老人も観察していたら、どうやら盲目のようです。自らの哀れさを主張するのではなく、何か…たとえば音楽を提供してその対価を頂く…。その姿勢がご立派だとは思いましたが、その技・術さえ持たぬ 人々もまた多くいらっしゃるのだろうと想像すると、心が痛みました。

 資本主義国なら分かります。でも、共産主義国でこの実態は何なんだろうと疑問を感じました。いったい中国の社会保障制度はどうなっているのでしょう?そして私は台湾を思い出しました。確かに台湾でも極端な貧富の差を感じましたが、お金を無心する、哀れさを装う、何かを強引に売りつけようとする、そんな人は見かけませんでした。自転車に少しの品物を積み、街角で物売りをする姿は、あちこちで見ましたが、それは立派な商売だと思っています。

 

朱家角 (2009.05.05)


 帰路町中をぷらぷらと歩きました。まあそこそこに賑わいもあり、愉しい雰囲気でした。これで団体旅行でなければ、Fieldは次々とお店の中も覗いたでしょうが、そんな余裕はありませんでした。
 町角でこんなものを発見しました。何かのトラップのようですが、果たして何のトラップでしょうか?Mさんの息子さんを呼び、これ何だと思う?と聞きましたが、彼も分からない様子でした。結局ツアコン女性に聞いたら、蝿捕りだと言います。言われてみれば確かにグリーンのネットは底で逆ロート状になっていて、その直下には餌と思われる物体が皿に乗せられていました。うーんナルホド!
 相変わらずヘンテコなものを見つけて喜んでいるFieldであります(笑)


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