亜細亜の大兄国訪問 その8蘇州〜上海

Blue(2009.05.04)

 寒山寺で蝶を見た。これが上海に着いて24時間以上経って初めて見つけた蝶だった。ここまで、上海で見た昆虫は、ハエ1匹、アブ2匹、ハチ1匹…。何という貧相な自然環境だ!上海の人口は1.300万人だと聞いた。東京都が2009年4月1日現在12,942,366人。ほぼ同数と思う。しかし、都内の公園には様々な昆虫がいて小鳥がいて野生種の花も咲いている。
 確かに、北海道に住むFieldから見たらそれは少し貧相ではある。でもそこにはそこの食物連鎖があり、自然は機能していると思われる。こちらに来てから道端の手入れされた芝、綺麗に植えられた花々、歴史のある庭…たった24時間ではあるが…その中で見た昆虫はそれだけだった。人類の友達として、共存すべき仲間として、草花や昆虫や小鳥や動物の住処を奪い尽くしてしまったかのような印象がある。
 翌年の万国博覧会。世界中から人が集まることだろう。不快な蝿や蚊の居ない近代的な中国を見せたいという配慮だろうか、殺虫剤をまいていると思われる作業員を見た。街路樹は、ほとんど下から1.5m程石灰で白く塗られていたが、それも虫避けだと聞いた。極端な話、地球上で酸素呼吸が許されるのは人類だけだと勘違いしてませんか?そんな話を中国のお役人にしたらきっと、国土が広いから大丈夫と仰るだろう。でも、もし上海に固有種があったなら、それはもうとっくに絶滅しているだろう。日本のトキのように…

 

シロガシラ(2009.05.04)

 同じ場所でシロガシラを見かけた。監視員と思しきオジサンがおかしな所ばかりにレンズを向けているFieldを睨み付けている視線を感じながら撮影した。これまでに見た鳥…スズメとこのシロガシラだけ。スズメは10数羽見た。シロガシラは数羽見た。たまに綺麗な小鳥の啼き声を聞いたが、近づいてみたらいずれも飼い鳥だった。
 綺麗な声の小鳥を飼育し観賞するという文化は、中国に有ったはずである。でも、これだけ昆虫にダメージを与えては、それを餌にしている小鳥も居なくなるよね。声の綺麗な小鳥は飼育され後世に子孫を残すだろうが、そうでない小鳥は生存できなくなるよね。本当にそれで良いのかなぁ。

 

Water Lily(2009.05.04)

  寒山寺に大きな瓶があった。覗いてみたら小さな蓮が花を付けていた。なんだかほっとした。これまで目にした花はカタバミが2種。ブーゲンビレア。だけかな…後はどれも栽培種。しかもこの春に植栽されたと思われるものだけ。枯れたら抜いてまたその時期に花をつける別 の種を植える?
 花を愛で、小鳥のさえずりに耳を傾け、風に季節を感じ、月の満ち欠けを楽しむ、そんな風流な心はいったいどこへ行ってしまったんだろう??

 

マンダリンホテル(2009.05.04)

 我々を乗せたバスは上海に向かっていた。途中立ち寄ったところでこの建物が目に映った。建物の最上部にMndarinの名前を見つけた。世界の高級ホテルを紹介する本に載っていたホテルだ。

 

バスの車窓から(2009.05.04)

 バスの窓から、目に付いたものを次々に撮影した。

 

バスの車窓から(2009.05.04)

 何だかすんげーっ!の連続ではある。でも、本当にこれで良いの?と疑問が湧くばかり。

 

バスの車窓から(2009.05.04)

 あ、これね。お約束の栓抜きです(笑)お隣の高層ビルも、説明の必要は無いでしょう。しかし、どんなに大きく立派な建物でも、そこにあった草花や虫や小鳥が犠牲になっているかと思うと、だんだん色褪せて見えてきました。やばいね〜楽しみに来てるはずなのに考え過ぎだよね。 つづく…


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