亜細亜の大兄国訪問 その7蘇州(スーチョウ)

2日目の昼食(2009.05.04)

 蘇州料理だそうです。真ん中あたりに有るのが松鼠桂魚で、この地方の名物料理らしい。桂魚はケツギョというらしいのだが、“桂”を何故“ケツ”と読ませるのかFieldにも良く分からない。紹興郊外の湖・鑑湖特産スズキ科の高級淡水魚であることは分かっているが、じゃあ松鼠って何?どうやらこれはリスの事らしい。桂魚をリスの形に作った料理…との解説を見たが、それは間違いだと思う。
 桂魚の皮は結構ぶ厚いのだろう。そこで味を染み込ませるために網目状に包丁を入れる。それを油で揚げると、ささくれ立って松毬(マツカサ)状になる。だからこれは松毬に見立てて造った料理だと解釈した。ただ松毬を食べるというと印象が悪いから、かわいらしい松鼠にしたんじゃないかなぁ?でも、日本人にとっては逆に鼠の文字がひっかかるよね(笑)
 ところで、意図した訳ではないのですが、正面がMさんの息子さん2人、左の手が見えているのがMさん。え?グリーンのボトル?はい、青島です。湾岸署の…じゃなくて、ビールだよビール!チンタオって読むの!これからも時々登場しますのでヨロシク。

 

寒山寺/ハンシャンスー(2009.05.04)

 さて、ここはどこでしょう?なんてクイズになりませんね。ヒント多すぎです。はい、寒山寺の外塀には、ひたすらこんなんが並んでました。5文字だから漢詩かも知れませんが、まさかお経では無いでしょう。
 寒山寺の創建は6世紀初頭ですが、その後幾度も消失したようです。それも、2度や3度では無さそうです。今現在の建物は、20世紀に入ってから建てられた比較的新しい物の様です。また、寒山寺の名前は風狂の人寒山がこの地で草庵を結んだという伝承にちなんで付けられたそうです。

 

寒山寺/ハンシャンスー(2009.05.04)

 奧にどーんと五重塔が見え、なかなか威風堂々としています。ところでFieldは、この蘇州に来てから、一曲の歌のメロディーが頭から離れません。年輩の方ならきっとご存知の“蘇州夜曲”です。歌詞もおぼろに記憶はありますが、何故か3番だけです…
   髪にかざろか接吻しよか
   君が手折りし桃の花
   涙ぐむよなおぼろの月に
   鐘が鳴ります寒山寺(西条 八十 作詞)
 私と同年の方は、殆ど知らないと思いますが、Fieldより年輩の方はきっとご存知のことと思います。これがあの寒山寺かぁ…というのが私の印象でした。

 

楓橋夜泊(2009.05.04)

 先の歌が、日本で蘇州を有名にしたのなら、中国にも寒山寺を有名にした歌があります。張継の七言絶句「楓橋夜泊」がそれで、この写 真はその碑であります。
    月落烏啼霜満天
    江楓漁火対愁眠
    姑蘇城外寒山寺
    夜半鐘聲到客船

  なるほどね〜。蘇州夜曲はこの楓橋夜泊が原点だったのね〜と、今頃気付いたFieldでした。ところでこの碑のタイトルが上でチョン切れた写 真になってしまった。次々と側に人が立つものだから、これ以上引くと知らないオジサンが写 っちゃうでしょ。などと言い訳をするFieldであった(汗)

 

寒山寺の鐘(2009.05.04)

 これがその寒山寺の鐘?…と簡単に話は終わらない。張継の詩に詠まれた寒山寺の鐘は、唐代に鋳造されたものだが、その鐘は失われた。その後2代目の鐘もまた17世紀に失われた。まあ、要するに泥棒にあったということらしい。
 盗まれた鐘は日本に持ち去られたとの噂が現地にあって、それに心を痛めた伊藤博文らが寄付を集めて梵鐘を鋳造し寒山寺に贈呈したことがあったのだが、どうやらこの鐘は、それとも違うようだ。
 1986年、寒山寺の鐘第4代目として唐代の鐘を再現したという。高さ2.25メートル、外周1.5メートル、重量 2.5トンというから、その寸法からいうと、この写真がそれじゃないかと想像する。

 

寒山寺境内(2009.05.04)

 境内でこんなものを発見。いや、別に発見しなくてもこれだけ派手だと向こうから目に飛び込んできましたけどね。どうも何かの願掛けのようです。日本でもおみくじを境内の木の枝に結びますでしょう。どうもあれに近いものがありそうです。

 

寒山寺五重の塔(2009.05.04)


 修学旅行の時、東大寺でしたか五重の塔を見まして、うわーっと思いましたが、ここでもまたうわーっでした。何言ってるんだ?ボキャブラリーの不足じゃないのか?いや、確かに、でもやっぱ、うわーっなんですよ(汗)
  Fieldは、何か登るの面倒になって下で写真を撮っていましたら、上で手を降ってる人が…あらMさんじゃないですか。では、パシャ!その後上を見上げたら、あら、奥さんと2ショットになってる、やっぱ撮らなければ、パシャ!で、また見上げたら今度は4人揃ってる。もうこうなったらまた撮るしかない、パシャ!いったいFieldは何やってんだかね〜。
 で、その下の写真なんですが、5重の塔の前にあった置物?です。実は“龍”には子どもが居ると聞いたことがあります。どんな容姿の子どもで、どんな性格なのか知りませんが、もしかしてこれも、その子どもの1つかも…と思ってシャッターを切りました。実はFieldのトコの龍(長男)にもこの秋子供が産まれるそうです。そんな訳でちゃんと調べなければと考えているところでございます。 つづく

※これまで蘇州を蘇洲と誤記した表記が有り、読者さまからご指摘を頂きました。
お侘びして訂正いたします。ごめん(汗)


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