亜細亜の大兄国訪問 その3

2日目の朝食

 2日目の朝、モーニングコールが6:30分で、8:10分ロビー集合だという。とにかく、この旅行会社、いつものことながらスケジュールてんこ盛りで、余裕というものが無い。この類いの旅行の、参加者の平均年齢を考えれば、いかがなものかと疑問を感じる。等と文句を言ってる暇もなく、朝食バイキングに向かった。
 チャーハン少々・ゆで卵・小籠包・お漬物とジュース。この漬物、やたらとしょっぱい!あーそうか、粥に載せて食べたら良かったんだと気づく。明日は絶対粥にしようと決めた。ところでこの箸を見て頂きたい。やや長目で、テーパーが少ししかない。握りの方を10とすると先端の太さが6くらいな感じ。これが挟みにくいのよ!…しかも滑る。ところがどこへ行ってもこの箸が出てくるのには閉口した。きっと日本人は箸の使い方が下手だと思われてるんじゃないかと想像したら悔しいのなんの!

 

鍾馗様?

 食堂の隅に木彫の像が祀られていて、線香がたかれていた。この風貌は鍾馗様か?するってーとこれは道教の祭壇かなぁ?Fieldがこれに着目したのは像の樹種だった。これはどう見ても槐(えんじゅ)であろう。径はおそらく60cmを少し超えた1本物を使用している。日本の槐だとせいぜい20cm。太いと思っても30cmが良いところだ。
 しかも槐は乾燥するとノミが刃こぼれするほど堅い。だから加工は乾く前に短時間で済まさなくてはならないが、これほどの物を短時間で完成させるのは無理であるし、可能だとしてもパックリと割れが入る厄介な材なのだ。おそらく丸太を割れの入らぬ ように小口処理をして、完全乾燥後に電動ノミのよる加工かなぁ。それとも何かもっと別 な技法が有るのか…などと想像しながら眺めたのだが、いずれにしてもお見事!である。

 

気になる看板

 早々に朝食を済ませた。集合までには未だ時間が有ったので、ご近所を少し散歩。途中でこんな看板があった。どうも気になる文字が刻まれていたので、思わず撮影…。一番下の一行は住所かな。さんずいに戸の字は日本には無い字だが、火偏に戸の字ならあるなぁ。でもこの文字、車のナンバープレートでよく見かけているから、どうも一文字で上海を意味する文字じゃないの?
 そして気になったのが“七0一”。“七”と“一”が漢数字で“0”が算用数字?何だかバランスが悪い!“701”の方がすっきりするのに…。そして“号”の字。本来“号”は“號”である。台湾ではホテルのドアに、数字の後に號が付いていたが、中国では日本と同じ“号”ですか。他にも気になることがこの看板には有ったが、まーこのへんにして置きましょうね。(笑)

 

煙突?

 大きな煙突のようなものが見えていた。それを通り過ぎたら、川があった。流れも緩く濁った川だった。生活排水がそのまま流されているようで、異臭があった。昨夜ホテルの前で感じた臭いは、もしかしたらここからのものだったのかも知れない。
 そろそろホテルに戻ろうと、今来た道を引き返したら、先程の煙突が見えてきた。ん!何だあれは…?煙突の手前に漏斗状の物体がある。両方合わせて考えると例えばサキソフォンのような形だ。煙突というマイナスイメージを払拭するためのデコレーションか、それともこれはこれで意味のあるものなのか?さて、どちらでしょうね??

 

工事中


 さて、集合時刻になりました。ツアー・メンバーも出そろって、2日目のスタートです。お天気は快晴。昨日は気温18度とのことでしたが、湿度が高く蒸し暑く感じましたので、今日はTシャツ1枚。予想気温は23度です。明るい陽射しの中、バスの車窓から見える上海はどこもここも工事工事工事!近々上海でオリンピックでも?…そんな訳無いでしょう!
 実は来年、この上海で万国博覧会が行われるのです。昨年北京でオリンピック。そして来年上海で万博…ん?!皆さんもうお気付きと思いますが、1964年東京でオリンピックが行われた後、1970年に大阪で万博。全く同じパターンじゃないですか!今、上海の地下鉄は3路線ですが、来年までに計8路線にするそうです。そして、景観条例でも出ているのでしょうか、外壁の補修や、色の塗り替え作業が到るところで行われていました。
 で、Fieldが驚いたのが足場。写真では分かり難いでしょうが、全部竹なんです。2〜3階ならまだ分かります。10階20階でも足場は竹で組まれていました。大丈夫?…なんでしょうね〜きっと。竹なら、なんぼでも有るぞ!っていうことなんでしょう。でもビックリ!ところで、このバス、どこへ向かってるんだっけ?? つづく…


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