またまた近所で…

オオハクチョウ(2009..04.11 帯広川

 仕事の都合で、冬眠を決め込んでいたFieldであるが、4月を目前に冬眠開け宣言をしたつもりだった。しかし、一向に仕事の勢いは止まらない。今日もお天気サイコーで、気温も15度近くあるのに出勤だ。午後2時、延々と会社に居るのが苦痛で、USBメモリに必要データを詰め込んで、あとは自宅でやろうとハンドルを握った。
 いつもの帯広川を渡ろうとした時に、橋から、もうとっくに居なくなったと思っていたオオハクチョウの姿が見えた。そういえばこの前のハイブリッド・カモもこのあたりだったから、また見られるかも知れないと思って、車を止めた。しかし、居たのはオナガ・ヒドリとマガモだけ…。
 せっかくだから、もう少しだけ下流も覗いてみようと、合流点方面を目指すことにした。もしかしたらハシビロガモが来てるカモ?

 

トビ(2009.04.11 帯広川

 とは言え、もしかしたらネタ不足になる可能性も高い。目に付いたものは何でも押さえておこうとトビの飛翔。

 

 

ハシビロガモ(2009.04.11 帯広川


 キンクロが居たので、クビワが混ざってないかと、車を止めて川へ近づいてみたが、どれもキンクロ…。諦めかけた時に更に下流に茶っぽいカモを発見した。ん?誰だ?
 一度川から離れ堤防を登り迂回して再度川岸へ降りてみたら、何とハシビロだった。最初は♂しか目に入らなかったが、よく見ていたら2羽の♀も来ていた。数年振りのハシビロとの再会 に大満足。しかも、過去最短の距離で撮影できた。
 いやいや、寄り道して良かったなぁ。帰ろうとしたときに、更に下流に黒い水鳥を発見した。ん?何だ??アンタ誰?

 

オオバン(2009.04.11 帯広川

 黒い水鳥の正体はオオバンだった。これまた何年振りだろう?またまた感動の出会い!ところで、Fieldは今、過去にこのField Noteで紹介してきた野鳥を体系的に見られるように、野鳥のページを作成中である。もちろん蝶と野草は既に半独立サイトを持っているが、おこがましくも野鳥の世界にも進出だ(笑)
 その作業の中で、一番驚いたのが、このオオバンなのだが、何とクイナ科だということだ。クイナと言えば、石垣島で見たシロハラクイナ。そして沖縄本島のヤンバルクイナを思い出すのだが、飛ぶことにかけては“苦手”という印象でしかない。そのクイナがこの北海道に…どこから飛んできて、いったいどこへ行くのだろう。

 

アメリカヒドリ(2009.04.11 帯広川

 ハシビロそしてオオバン…なんてラッキーなんだろうと思いながら川岸を離れようと思っていたら、何とまたまた気になるカモ発見!ヒドリ…?なんだろうけど、何か違和感がある。もしかしてアメリカヒドリ?
 光線の具合がイマイチで、あまり良い写真は撮れなかったが、アメリカヒドリであることには間違いなさそう。それにしても…イマイチ違和感がある。もしかして、少しヒドリが入ったこれまたハイブリッド?カモ??

 

ベニマシコ(2009..03.28 帯広市

 いやいやたかだか1時間半の出来事で、こんなに満足出来るとは…。さて今度こそ本当に帰宅して、仕事をしなくては…。そう思って車を発進させたら、何やら小鳥が飛んで正面 のススキに止まった様子。
 とにかく、あそこのあたりに何かが止まったはず!と、そこをめがけてシャッターを切ったのが上の写 真。近寄ろうとしたら飛ばれてしまい、近くの木の枝に止まった。10数枚シャッターを切ってみたがネコヤナギに邪魔をされて、種は特定できない。ようやく顔の見える写 真が数枚取れたところで、本日の外遊びは本当に終了。自宅でかなり拡大してみて、これはベニマシコだったと、ようやく分かった次第。
 正味2時間。でもとても充実した2時間だった。それにしても、本当に私の家のご近所なのに、思いの外自然の懐は深いと感じた。植物や蝶は、発生場所が限られるが、野鳥はその強い飛翔力のお陰で、有る意味神出鬼没だ。今まで見たことのない種が唐突に現れる可能性がある。それも鳥見の面 白さの一つであろうと、バード・ウォッチャーの気持ちを少し理解できた2時間だった。


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