イチモンジやーい!

超能力(2008.10.18 更別 村

 コロンボママからイチモンジセセリのご報告を頂いていた。今年は例年より多く出現していると仰る。この時期の北海道は、既にシーズンオフで、テンションの上がる出来事など無いと決めつけていたが、Fieldは北海道内でイチモンジセセリを目撃したことはあっても、撮影は未だだった。
 イチモンジは、いつか道内で撮影したいと思っていたし、実際、意気込んで苫小牧〜室蘭にまで足を運んだこともあったが、その時は天候急変で雨に当たってしまった。近ごろ元気のないFieldではあるが、蝶の顔を見たら少しは元気を取り戻せるかも知れないと思い、とりあえず十勝を南下して、海岸沿いを南へ…それでダメなら西へと、こうなったらイチモンジに会えるまで走ってやろうと、意気込んで出掛けた。
 途中、更別(さらべつ)という所で、花壇を見つけた。まさかと思いながらも、念のために車を止めてみたら、何と蛾だらけ!一応撮影しておこうと、カメラを向けたが、あれ?逃げられたかな?ではもう一枚。れれっ?また逃げられた?んなバカな!!結局5枚連続でこんな写 真が撮れた。いったい何を察知してテイク・オフしているんだろう?とっても不思議!

 

イチモンジセセリ?(2008.10.18 更別 村

 そこは大きな花壇だったが、イチモンジセセリが居るという前提では無く、念のためと思っただけだったので、早々に引き揚げて、更に南進した。間もなく、小さな花壇が、道路の左側に見えてきた。どうしようと思ったが一応車を止めた。
 やはり、先程の蛾が沢山居たが、それを高速でチェイスする者が居た。じっと目で追って止まるところを確認して近寄ったら、セセリだった。一応カメラで押さえたが、種類までは特定できなかった。アンタ誰よ?

 

イチモンジセセリ(2008.10.18 更別 村

 ようやく種類を特定できそうな写真が撮れた。イチモンジセセリに間違いなさそう!何と出掛けてから1時間も経っていなかった。意気込んで出掛けた割には拍子抜けの感がある。
 実はField、イチモンジセセリは自宅の庭で見たことがある。とても暑い年だったと記憶しているが、カメラを取りに戻った間に姿は消えていた。温暖化の進んだ近年、もしかして十勝地方でも毎年見られていたのかも知れないと言う気がしてきた。

 しかし、そこで確認できたのはたったの2個体。もっと沢山姿を見られる場所はないかと考えた。海岸線沿いを北上してくることは想像できるので、より海に近い場所を探すべきであろうと思い、大樹町を目指した。

 

コスモス(2008.10.18 大樹町

 大樹と云えば、SENNSEの奥さんの、かつての職場があった町。とりあえず報告がてら彼の携帯に連絡を入れてみた。そして大樹町でマリーゴールド等の花壇のある場所を尋ねたら、しほわんからコスモスの沢山咲いている公園ならあると教わった。そういえば、マリーゴールドもあるハズとの有力情報。
 大樹=大気=宇宙=コスモスとの連想で大樹町の花はコスモスであることを思い出す。確か埼玉 でコスモスの花にイチモンジセセリが群がっているシーンを撮影したことを思い出し、期待してその公園を訪れてみた。思ったより大きな公園にコスモスがいっぱい!

 広い園内を歩き回ったが見かけたのはモンシロチョウとモンキチョウだけだった。うーん、おかしいなぁ。更別 にいて大樹に居ないハズはないんだけどなぁ?!

 

ヒメアカタテハ(2008.10.18 大樹町

 その後更に海岸に近い浜大樹〜晩成方面を探したが、イチモンジセセリの姿は無かった。そこで気付いたが、いつの間にか外気温が16度まで下がっていた。先程の更別 では19度だったはずだ。これは海に近づいたから気温が下がったのか天候の変化なのか?
 とにかくこれでは蝶は飛ばないはずだ。そして海岸より内陸の気温が高いのであれば、これ以上先に進むのは得策ではない。更別 に戻ろうと決断した。そして最初に車を止めた大きな花壇を再調査しようと思った。

 

クジャクチョウ(2008.10.18 大樹町

 距離にして30kmちょっと、時間にして40分くらいか。ところが更別 を目の前にしてフロントガラスに水滴が付きはじめた。あらら〜
 ちょっと判断間違ったかな〜と、思いながらも目的の蝶に出会えたことで満足。苦労して出会えたという感動はなかったけれど、この季節にFieldのテンションを上げてくれたことには違いない。しかし、イチモンジセセリの写 真、コロンボママに負けてるかも(大汗)


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