夜逃げの果てにその3


カラスシジミ(2008.08.09 森町

 道南に来たときに、この森町に寄るのは、キマダラモドキが目的なのだが、ここ数年、らしい個体の飛翔は目撃しているのだが、写 真を撮るまでに到っていない。そして、今回も1度だけ、きっとそうだろうと思われる個体の飛翔は見たが、写 真は撮れず、また確証も持てずにいる。
 ここでは、小さな林に依存し生息しているので、ちょっとした環境の変化で滅んでしまうんだろうなぁと、とても不安である。

 結局ここのポイントで撮影したのは、ちょいとくたびれたカラスシジミだけだった。かなり風が強かったので、イタドリの葉に斜めに止まり、こらえている様子。ん?もしかして虫食いの穴に足を引っかけている?まあ、偶然なんだろうが、もしそれが故意だとすれば、この蝶の知能はかなりのものだ。

 

スジグロセセリ(2008.08.09 八雲町

 さて、そろそろ今夜の野営地へ…と思うのだが、どこが良いだろう?とりあえず、八雲の公園を覗いてみたら、何だか例年よりスジグロセセリの数が多いように感じた。しかも新鮮な個体が多く、シャッターを切りまくった。

 

スジグロセセリ(2008.08.09 八雲町

 どの個体も気前良く開翅してくれた。 それは、もしかしたら夕方(午後5時ころ)だからないかという気がする。日中活発に飛び回り撮影しにくいセセリだが、どれもゆっくり静止し、しかも開翅いている個体が多かったように思う。

 

スジグロセセリ(2008.08.09 八雲町

 クサフジにとまり吸蜜中のスジグロセセリです。え?見れば分かるって?確かに!でも、何か気付きませんか?蝶に比較的人気の高いクサフジですが、ほとんどの蝶は頭を下にして、逆さに止まる…と思っていました。セセリは口吻が長いから、上を向いても吸蜜が可能なんだろうか?

 

モンシロチョウ(2008.08.09 八雲町

 今日最後の写真はモンシロチョウ。注意しながら観察していたが、モンシロは数頭見ることが出来た。そして全て在来のモンシロチョウだった。十勝では、モンシロを見つけるのは至難の業で、殆どがオオモンシロチョウだ。オオモンシロは北海道を席巻し、今は東北でも見られると聞いていたが、ここ道南では1頭も見ることがなかったのが何だか不思議な気がした。 ところで、Fieldはここまで既に40時間以上睡眠をとっていない。結局例によってFieldは、遊楽部河畔公園(さらんべ公園)に車を停めた。もしかして年に1晩はここで夜を過ごしているかも知れない。市街地から近く、買い出しに便利でありながら結構静か。水・トイレが利用できる。雨が降ったら橋の下で凌げる…など条件が揃っていて気に入っている。
 ここでFieldはジンギスカン・おにぎり・缶ビールで一人宴会(笑)9時過ぎには寝てしまったようだが、最後は記憶がない。さすがに45時間の疲れが貯まっていた。さーて、明日は起きられるのかなぁ?


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