沖縄2日目その2 樹上の神様


アオスジアゲハ(2008.07.19

 miyagiさんが最後のトラップを仕掛けている頃だと思った。道の両脇には鬱蒼と木が生え、うす暗い環境だったが、木漏れ日の中にアオスジアゲハを見つけた。アオスジアゲハは通 常、吸蜜中や吸水中も忙しなく翅を動かし、なかなか静止写真を撮らせてくれない。これはチャンス!とレンズを向けた。


 その後、何気なく上を見上げて驚いた!桐に良く似た葉で、北海道のセリ科の植物を思い出させるような花を咲かせる高木があった。その花に多数のアオスジが群がっていた。(植物の名前をmiyagiさんに教わったのだが、失念した。記憶力悪〜い!)

 よく晴れ渡った青空に、アオスジアゲハのブルー・グリーンの帯が透けて、まるでステンドグラスのようで綺麗だった。上空を見上げ口あんぐり状態のField。沖縄のアオスジは何だかブルーの帯の色が濃いように感じたが、残念ながらこうして写 真にするとvivid感が薄らいだ気がする。(ん!撮影の腕が悪いのか?)
※miyagiさんからメールが届いた。この木の名前はリュウキュウハリギリだそうだ。何?ハリギリ?!北海道にもあるじゃない!そうか、この花はセリ科ではなくウコギ科の花なんだね。それなら昆虫が寄ってくる訳も何となく分かりますね。しかし、でかい木でしたよ。北海道のハリギリは10mもないと思うけれど、これ、20mくらいあったんじゃないかなぁ?!あ、それから参考HP教えて頂きました。ガジ丸の島 このHP結構面白いかも!

 

コノハチョウ(2008.07.19

 Fieldは、miyagiさん=コノハチョウと云う印象を持っている。miyagiさんと初めて沖縄で会った時にコノハの多産地へご案内願った。おそらく、1時間ほどの間にシャッターを100回以上切ったと思う。きっと、短時間にあれ程の枚数の写 真を撮ったのは初めてのことだったように思う。コノハの姿と数に圧倒されたのだ。
 その時の写真をField Noteに掲載したのがキッカケで、アニメ“しましまとらのしまじろう”の製作協力をすることになった思い出の蝶でもある。(そういう訳です、虫林さん。あの時はお世話になりました!)
 このポイントにもコノハは、そこそこの数居たように思います。でもトラップに来る訳でもなく、吸水・吸蜜・吸汁シーンはなく、ただただ梢の先からFieldを見おろすだけ。北海道には蕗(フキ)の下に小さな妖精のような、コロボックルという神様が居るというアイヌ信仰があるが、ここのコノハはさしずめ樹上の神様のような印象だった。

 

スミナガシ(2008.07.19 沖縄県

 このポイントで、思わぬ蝶と出会った。国内では青森県・宮城県・東京都下で目撃をしながら、未だ撮影したことがなかったスミナガシだ。おそらく蝶の人気投票があれば、Fieldは、まず間違いなくスミナガシを上位 に推挙するだろう。それ程Fieldの好きな蝶でもある。
 台湾でも同亜種の写真を撮ってはいるが、国内では初の撮影でとても嬉しい。赤い口吻がとても印象的だった。

 

キノボリトカゲ(2008.07.19 沖縄県

 道にこんなのが現れた。何だこれは??すぐにmiyagiさんが“キノボリトカゲ”だと教えてくれた。環境によって全く色が変わるのだという。そういえば、この後でグリーンのキノボリトカゲを見たのだが、あれって写 真撮ったっけ?もし、撮れていたら、後程ご紹介しますね。
 さて、トラップをかけ終わったので、次のポイントへ移動するらしい、そこでもトラップをかけて、その作業が終わったら、またここへ戻ってくるという寸法らしい。ナルホド、ナルホド!(つづく)
※実は、グリーンのキノボリトカゲの写 真は、撮れていなかった。そうしたらmiyagiさんがこの写真を送って下さったので、皆さんにご紹介したい。茶色のタイプとグリーンのタイプが居ると言うことではなく、あくまでも同じ個体が環境に応じて色を変えるということらしいが、カメレオン何のそのですね!え?Fieldも沖縄へ行く前と後では肌の色が違う?確かに!でも、簡単に元の色にもどせませんからねぇ(笑)


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