沖縄2日目その1 さあー撮るぞ!


朝食(2008.07.19 沖縄県本部

 昨夜はその後部屋でオリオンと泡盛を飲み、おそらく旅の疲れもあったのだろう、完全に爆睡した。今朝は6:00少し過ぎに起床し、シャワー。7:00の朝食バイキングへ行ったら、未だ誰も居なかった。つまり私一人。皿に焼きソバ(ソバは沖縄ソバ)、時計回りに蒲鉾(かまぶく)ゴーヤチャンプルー、シイラ(マンビカ)、豆腐チャンプルーの5品。それと海草サラダとパパイヤ(パパヤ)・ジュースとロールパン2ヶ。
 普段は、朝食にバナナ1本とかで済ませてしまうのに、バイキングとなると欲が出る。実はField、貧乏性の困ったオッサンなのだ。ところでチャンプルーの意味だが、“ちゃんぽん”の意味だと言う。インドネシア語・マレー語には「チャンプール」(campur)という語があり「混ぜたもの(料理)」という意味を持つらしい。また中国福建語の「混ぜる」を意味する語から来ているとする説。北京語にはchanの読みで「混ぜる」という意味を持つ漢字が存在する…等々(Wikipediaより)調べてみたら面 白いね。

 おっと、そろそろmiyagiさんが迎えに来てくれることになっている。支度をしなければ…。部屋に戻って、準備万端整えたところで、いざ出発!今回の撮影旅行の目玉 、フタオに会えるかなぁ?

 

クロマダラソテツシジミ(2008.07.19

 miyagiさんの案内でフタオの可能性がある場所を目指した。普通 にアスファルト道路を走行していたと思ったら、ひょいと左の狭い脇道に入った。途端に周囲の様子はまるで原生林に迷い込んだかのように一変する。何なんだこのギャップは!道は間もなく鎖で閉鎖され、その手前に駐車。車を置いてそこからは徒歩。
 歩き出してすぐに目を惹いたのはクロマダラソテツシジミ。そう言えばs-motoさんが以前コンデジで撮影して送ってくれたことがあったと思うが、へーこれが現物かぁ!でも、やたら沢山居るよ。どうなってるのmiyagiさん?そうしたら“昨年4月以降普通 種です。”との返答。
 ネットをサーフしてみたら、もともと台湾・フィリピンが生息地で、ソテツの害虫とまで言われた蝶が今や兵庫県でも見られるのだとか…。これも温暖化の影響なんだろうかねー。

 

ルリタテハ(2008.07.19 沖縄県

 miyagiさんは、フタオの食樹であるヤエヤマネコノチチ周辺にトラップを仕掛けながら先へ進んだ。
 ふわっと大きな黒い蝶が飛んだ。ルリタテハだった。北海道産と比べると2周り大きい。そして黒さに深みがある。青いラインも濃い。通 常本州産と北海道産を比べると、北海道産の蝶の方が小さい分、色が濃くきりりと締まった感じがするものであるが、このルリタテハに限っては話が違う。
 布を染色をするときに2度染めというのがある。例えば白い布をいきなり黒く染めると、色に深みが出ない。北海道産のルリタテハはそんな感じの黒である。ところが通 常の場合白い布をまず赤で染める。そして次に黒で染めることによって、漆黒の布が出来上がる。沖縄産のルリタテハは、まず青で染めてから、次に黒で染めたんじゃないかという感じがする。黒が多少ムラになった部分に下に染めた青が浮いて見える…という感じで青光りする黒だ。

 

リュウキュウムラサキ(2008.07.19 沖縄県

 リュウキュウムラサキは八重山で幾度かお目にかかっていたが、翅のすり切れた個体ばかりだった。時期が悪かったのか、やんちゃな奴なのか、鳥に狙われやすいのかは分からないが、とにかくどれもこれもが臑に傷持つ…じゃなかった翅に傷持つ個体であった。昨年、一昨年と台湾でも見かけたが、やはり完品ではなかった。
 ところが、ここに現れた個体は、正に完品!!Wow! Beautiful!! 特に開翅した翅には強烈なスポットを浴び、反射して光ったかのような白。そしてその周辺部分は光のハレーションでもおきたかのような幻想的な紫。蝶も模様の美しい種類と、色彩 の美しい種類が居ると思うのだが、リュウキュウムラサキは、正にその後者のトップクラスに君臨すると思う。
 いやー沖縄に来て良かった!そう思いながらmiyagiさんを見ると、彼も又、夢中でリュウキュウムラサキを撮影されている様子。道産子(ドサンコ)のみならず、沖縄人(ウチナンチュ)にとってもきっと魅力的な蝶なんだね〜(つづく)


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