2種の小型ヒョウモン その2

ミヤマカラスアゲハ(2008.06.28 浦幌町

 取り敢えず目指す蝶の撮影が出来たので、安心して他の蝶に目が向くようになった。エゾスジグロシロが2化目の発生をしていた。クリンソウはもう終盤だったが、まだまだ迫力の数咲いていた。
 こんなに咲いているクリンソウには、小型ヒョウモンの姿は全く無かったが、ギンボシヒョウモンが1頭だけ訪れていた。ミヤマカラスも春型の時期は既に終わりかけていたようで、この♀1頭だけを見ることが出来た。

 

エゾシロチョウ(2008.06.28 浦幌町

 クリンソウにもう1種のチョウが来ていた。少しピン甘だがエゾシロチョウだった。こうして見ると、花の蜜の場所が深くて、小型のヒョウモンやスジグロシロチョウでは口吻が届かないのかも知れないという気がする。
 だとしたら、何故花はチョウを選ぶんだろう。より多くの種類が訪花してくれた方が、より効率的に受粉が可能になると思うのだが…。でもFieldは…八方美人のタンポポより好感が持てると思ったりする(笑)

 

シロベリ(2008.06.28 浦幌町

 特筆すべきことがあった。間もなく7月を迎えるというのに、キベリタテハの越冬態が無数にいた。おそらく、1日に目撃したキベリの数の最高記録かも知れない。昨年の秋、ここにはいったいどれ程の数のキベリが舞ったのだろうと、想像するだけでワクワクする。
 今年の秋もう一度ここを訪れようと思うが、気まぐれなキベリのことだから、たくさんのキベリがここを舞っているとは確信できない。そうそう、越冬シータテハも目撃しました。明らかに秋型でしたから、これも間違いなく越冬態でしょう。

 

カラフトヒョウモンの求愛行動(2008.06.28 浦幌町

 車で移動中に路上に小型のヒョウモンを見つけて急ブレーキをかけた。幸いブレーキ音でヒョウモンは逃げることはなかった。よーく見たら2頭のカラフトヒョウモンだった。
 前が♀で、後ろが♂のようだ。小刻みに翅を震わせて求愛高度をとっている様子だったので暫く観察したみたが、交尾には到らなかった。

 


ニジマス(2008.06.28 浦幌町

 チョウを満喫したので、ルアー竿を出してみた。ところが、ここぞというポイントに先行者が入っているか、魚が入っていないかだった。かなり釣り人にプレッシャーをかけられている様子だ。
 ならば…と、ちょっと熱が入った。シロウト(失礼…私がプロと言う訳でもないのですが)が見落としがちな場所だけを狙ってみたら、面 白いように釣れた。但し、ビッグサイズの2匹は、岸を歩く私の姿を見ただけで避難されてしまった。 やはり、相当プレッシャーを受けているようだ。でも、あー面白かった!

 

エゾシカ(2008.06.28 浦幌町

 クイズの答えは、このエゾシカでした。車で流していたら、蕗の葉の間から顔だけを出しているエゾシカを発見。運転席の窓を開けて、カメラを構えた途端に逃走!その写 真が先程の写真でした。
 その後クリンソウの陰から、こちらの様子ををじっと観察しているエゾシカの姿を、顔が見える位 置まで移動して撮った写真がこちらです。
 エゾシカはこれ以外にも3頭目撃しましたが、このエゾシカによる農業被害も、きっと深刻なんだろうと思います。近くの畠は高いフェンスで囲まれていました。
鹿が出たら駆除をするということより、ずっと好感が持てる対応ではありますが、広大な面 積の畠を囲むフェンスに要する費用も大変なんだろうと想像します。うーん、難しいね!

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