定点観測 その2の2

ヒメウスバシロチョウ(2008.06.08 音更町

 カラスとミヤマカラス・サカハチとアカマダラ…と来れば、次に気になるウスバとヒメウスバはどうでしょう?しかし今回パルナシウスを撮影できたのはこの写 真1枚だけでした。目撃は2度でしたが、もしかしたら同一個体だったかも知れません。
 
Fieldは、ウスバとヒメウスバに関して、どうもヒメウスバの方が発生が早いように思っていましたが、同じくここを縄張りとするY氏によれば、それは逆だと仰います。まあ近年彼の方がここを訪れる回数は多いようなので、その通 りかも知れません。
 今回ウスバは見ることが出来ませんでしたが、それは単に絶対数が少なくて、出会えなかっただけかも知れません。ここ10年以上(いや、もっとかな)、この観測地点でネットを振ってませんので、ウスバとヒメウスバの最近の比率も分かりませんので、何とも言えないのが事実です。

 

チャマダラセセリ(2008.06.08 音更町

 この観測地点には、結構チャマダラが生息しています。帯広市の某有名産地では、全国から採集者が押し寄せ、また河川敷改修事業によってちょっとヤバイかなぁという印象がありますが、十勝の産地はまだまだありますので、さほど気になってはいません。
 今回チシマフウロでの吸蜜シーンを目撃できたので、ここぞとばかりに撮影したかったのですが、マルハナバチに追われて、チャマは逃げてしまいました。うーん残念!でも1枚だけ何とか撮れていて、安堵!え?近似種のヒメチャ?ここには居ませんので大丈夫!

 


カラフトタカネキマダラセセリ(2008.06.08 音更町

 今回の目撃は2個体だけでしたが、いずれも♀でしたので、発生は5月の末くらいから始まっていたのだろうと想像できます。
 今年の北海道、4月は気温も高く、メチャメチャ春が早かったように思いますが、5月はまるまる天候が悪く、ここへ来て蝶の発生は平年並みか、それでもやや少し早いくらいかなぁと感じています。

 

エゾヒメシロチョウ(2008.06.08 音更町

 小型のシロチョウが飛んでいました。ツマキを期待して追ってみましたが、エゾヒメシロでした。音更町にはヒメシロの産地もありますが、この観測地点では見た記憶がありません。Fieldの感覚では、ヒメシロはどうも平野部の開けた河川敷に依存しているように思います。一方このエゾヒメシロは河川を離れ、低山帯にまで生息域があるように思いますが、いかがなものでしょう。
 採集して標本にすれば同定に苦しまなくても、こうして写真だけでは時に悩むことも多いのですが、前翅先端部がここまで丸ければエゾを付けることにさほど抵抗はありません(笑) (またまた、つづく…)



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