4月26日の旭川は、既に遅い！と分かっていたが、その前週が釧路で泊まり込みの会議だったので、仕方なかったと思っていた。ところが昨日、静内で１頭のヒメギフにも出会えなかったことで、Fieldが大きな勘違いをしていることに気付いた。もしかして、今年の北海道の春は通 常より２週間どころか３週間早く推移してるんじゃないかと…
　だとしたら、ジョウザンシジミも、もしかしたらチャマダラセセリも既に発生しているんじゃないかと気になりだした。本当は静内で一泊する予定だったが、夜中に帰宅して明日に備えることにした。
　ネットでの予測では、あまり高い気温は期待できなかったが、とりあえず出発。林道のゲート前に車を止めたが、既に車が１台、先行者が居た。

　ゲートのすぐ先からジョウザンシジミが見られた。しかもかなりの数だ。やはり想像通 り擦れた個体も多く混じっている。その中から比較的新鮮でしかも青味の強い個体を撮りたいと思ったが、風が強くてなかなか思い通 りの写真にならなかった。
　ジョウザンシジミの居る崖から、更に奧に入ったら、前方から３人組が歩いてきた。先程の車の持ち主だろう。てっきり蝶屋さんだと思ったら、山菜採りのオジサン・オバサンだった。手にはビニル袋をぶら下げ、ギョウジャニンニクで一杯にしていた。

　ここでもミヤマセセリが飛んでいた。先日音更町で数頭目撃しながら、撮影できずにいたから、今シーズン初撮影だ。しかし、渋い色だよなぁ。っていうか渋過ぎだよ。蝶のことを知らない人なら、殆ど100％近く蛾だと思うだろうなぁ、やっぱし！

　ここではルリとスギタニが混生している。両方撮っておくか…とカメラを向けた。後翅の隙間から、チラリと明るいブルーが見える。後翅裏面 の黒点の配置もルリだと主張している。うん間違いない！

　今度はスギタニだ。ルリより少し小柄で、裏の白・表のブルーともにやや暗い奴を捜して撮影してみた。後翅の隙間から見えるブルーは、やはりやや暗い。ところが、後翅裏の黒点の配置は…ありゃ？Vサインが無い。Ｖサインどころか、そこに有るべき黒点が消失してしまっている。こんなのって居るんだなぁ。でもこれきっとスギタニですよ。
　その後、もしかしてチャマダラセセリも出ているかも…と思い、ポイントを覗くが、見つけられなかった。いや、それだけなら良いのだけれど、キジムシロが見あたらない。静内や音更町でキジムシロは既に開花を確認しているから、咲いてない訳はないのに…。もしかしてこのポイントは河川敷で、すぐ近くに新しい橋が出来、すぐ近くまでパークゴルフ場が迫っていて、かなり環境は悪化している。もしかして、このポイントも、ヤバイかも…！？
　まあ、そんな訳で、今年の北海道は異常に春が早く推移している。少なくても例年より半月以上は早いと思って良いだろう。今後の蝶の発生時期が読めずに苦労しそうだと、そう感じる今日この頃でございます。はい…