姫を諦めて…

アオジ(2008.05.03 新ひだか町

 撮れるまで粘る!と意気込んでやってきた静内ではありますが、もう居ないのであれば、それも空しい努力というもの。諦めて帰宅という結論になったのですが、せっかく陽気も良くて気持ちが良かったもので、河原で炭火を熾してジンギスカンと塩小肉(鶏の首の肉)を焼きながらワインを飲みました。いやー、気持ちよかったね〜。
 そこへ、札幌ナンバーのワゴン車が来て、ルアーマンとフライマンが降りてきました。
河原でFieldが一人宴会をやっている間中、彼等は竿を降り続けていましたが、ありゃあ無理だわ!釣れる訳がない。スタンディング・ポジションが悪い。リーリングも早すぎる。あーあ、ダメだよ大きくもない川なのに、ジャバジャバと水の中に音を立てながら入って行っちゃぁ!まあ、結果 は申すまでもございません。
 あ、そうそう、蝶がダメだったのに、何故(つづく)なのかと言いますと、林道をさんざ歩きましたので、鳥さんの写 真を少し撮りましたので、ご覧頂こうかと思った次第です。上はこの前も撮りましたアオジ(♂)ですが、下のはアオジ(♀)のようです。


 

ミヤマカケス(2008.05.03 新ひだか町

 これまたご存知のミヤマカケスですが、何だか十勝のと雰囲気が違う気がします。明確にどこがどうというのでもないのですが、何だか色に深みがあるというか…。地域差なのか季節による物なのか、はたまた気のせいなのか、分かりませんがね。

 

オオアカゲラ(2008.05.03 新ひだか町

 過去に幾度か目撃はしていましたが、撮影させてくれたのは初めてです。“オオ”が付く割には、アカゲラと比べて、そんなに大きいとも感じませんが、まあ、そう言われてみれば…という程度には大きかったかも知れません。


クロツグミ(2008.05.03 新ひだか町

 林道をさっと黒っぽいのが横切ったと思ったら、さほど遠くない位 置に止まりました。ところがいくら目を懲らしても姿を確認できません。しばらく動かずにじっと見ているうちにようやく焦点が合いましたところ、まるでヨシキリの警戒ポーズの様に真正面 をこちらに向け、嘴を真上にして咽を見せるような格好で止まっていました。
 何物なのか良く分からず、数枚シャッターを切った後で、ゆっくりゆっくり回り込んで再度撮り直したのがこの写 真です。Fieldにとっては初見の鳥さんでした。
他にもオシドリのペア飛翔とチドリの類だと思います、それもペア写 真を撮りましたが、ブレブレでした。また、まるでコオロギのような小さな声で啼く小鳥が草むらの中に居ましたが、正体を見せてはくれませんでした。
 そんなこんなで、Fieldは一度車の中で爆睡し、夜中に帰宅しましたが、途中野ウサギが道路を横断して驚かせてくれました。その慌てた姿がなかなか傑作でしたが、何しろ走行中の出来事で写 真は撮っておりません。しかし、野ウサギって、数十年ぶりだよな〜。結局今年も黄色い姫には出会えませんでしたが、小鳥やウサギやエゾシカに心を和ませて貰って、楽しい一日を過ごすことが出来たように思います。

 


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