蝶シーズン・スタート(ようこそmiyagiさん)

ヒメギフチョウ(2008.04.26 北邦野草園

 “やんばるの風”のmiyagiさんが来道されるという。一番の目的は、何とスキーだと仰るから、私の出番はあまり無さそうだ。それでも、せっかくみえるのだからお顔は拝見したい。それに、出来ればヒメギフの顔も見ていって欲しい。 そう思って、26日夕刻、千歳までのお迎えを申し出た。その日、Fieldは夕食までお付き合いをして、スキーの指導は札幌の鬼教官Mさんにお任せし、私は翌朝旭川でヒメギフの確認と考えていた。
 ところが、tomoさんから連絡が入った。27日の旭川はどうやらお天気が良くないようだ。考えてみたら、あまりの多忙で、天気予報さえ見る余裕がなかった。うーん、ならば、26日早朝に旭川入りして、午後から千歳ってのはどうだろう?tomoさんも26日なら旭川に来て頂けるし、午後からはmiyagiさんのお顔を拝見に千歳までお付き合い下さるという。よ〜し、決めた!そのストーリーで行きましょう。

 前日Fieldは午後10時までに仕事を済ませ、それから帯広市内のスナックへ納品。翌日に備え、いつもより早く就寝した。


 

ヒメギフチョウ(2008.04.26 北邦野草園

 26日午前5時、アラームで目覚める。ん?考えてみたら何も用意が出来ていない。リュックに着替えを詰め込み、カメラ・レンズなどの用意をしたら、5時30分になってしまった。とにかく旭川を目指して、狩勝峠方面 へ向かう。
 途中、車外気温を見たら、何と1度。先に行っているであろうtomoさんが心配になった。もしかして凍えてるんじゃないの?美瑛を過ぎたところで電話を入れてみた。元気な声が聞こえてきたが、やはり寒いらしい。でも、お天気は良いから、きっと放射冷却現象なのだろうが、この陽射しさえあれば、きっと気温は上がり、蝶も飛ぶだろうと不安はなかった。
 野草園手前で道を間違え、迷子になってしまった。道路脇でタイヤ交換をしている人が居たので道順を尋ねた。以前のFieldには無かった行動だ。もっと若い頃なら、何としてでも自力で解決することを優先したと思う。でも、こうして見知らぬ 人に助けを求め、快く応えていただき、お礼を言う。それが何となく自然に思えるし、また、ほんのちょっとの人との触れ合いが、心に温かさを与えてくれる気がする。

 

スギタニルリシジミ(2008.04.26 北邦野草園

 駐車場で、tomoさんの車を探すが、なかなか見つからない。あれ?っと思った途端にクラクションを鳴らされた。いやー、失礼しました。ここだったのね。tomoさんの車は、とにかくデカイという印象だったので、ルーフの高さばかりに気を取られていたら、実際はそうでもなかった。Fieldの、ワンボックスにしてはコンパクトと思える車と並べても、10cmと高さに違いはなかった。ダメだねー思い込みは…
 身支度を整えて、いざ出発!ようやく待ちに待った蝶シーズンスタートだ。とりあえず山頂付近まで登り、徐々に下りてくるという方針で、おしゃべりをしながら上を目指した。しかし、Fieldはすぐに息が上がってきた。うー、情けない!そう思っていたらtomoさんが“明日は筋肉痛かも…”と、仰る。毎日相当時間ジョギング(?)をされているはずなのに何で?と思ったら“使う筋肉が違うから…”なるほどね、でも少し安心しましたよFieldとしては…
 気温が15度くらいに上がって来たなと思う頃、ようやくヒメギフが飛んでくれた。しかし、カタクリの花期は既に終わっていて、花びらが落ちているものが多い。きっとピークは、先週だったのだろう。その後、ポツポツとヒメギフの姿を見ることが出来た。他にスギタニルリ、スジグロシロ、モンシロ、オオモンシロそしてヒメギフの卵塊も見ることが出来た。


ヒメギフチョウ(2008.04.26 北邦野草園

 今年のFieldは、風景の中の1構成要素として蝶が存在する…という感じの写 真を撮りたいと思っている。そんな思いがあったから、対角魚眼レンズを手に入れたのだ。しかし、Fieldの意図を知る由もない蝶は、都合の良いロケーションの中に止まってくれるハズもないのだが、懲りずに狙い続けたいと思っている。
 お昼も近づいて来たので、そろそろ千歳へ向けて移動することにした。tomoさんにいただいたおにぎりを頬張りながら途中カムイコタンに寄る。tomoさんは、今朝そこでタバやんの運動をしたのだが、桜が結構咲いていたと仰る。桜とヒメギフのショットが欲しいと常々思っていたので、もしかしたらチャンスが有るかも…と思ったが、またの機会…となってしまった。それでも、35年間通 っているこの地でヒメギフと再会することは、Fieldにとって意義深い。

  千歳には4時少し過ぎに到着した。miyagiさんを見つけられるかなぁ?と思っていたら、“miyagiさんがFieldさんを見つけるでしょうから大丈夫”とtomoさんの声。いや、確かに(苦笑)2年ぶりにお会いしたmiyagiさんは、年齢がプラス2才ではなく、マイナス2才という感じで若々しく見えた。tomo さんは、今朝3時30分からハンドルを握っているとのことで、ここから帰途に着かれた。今日は早朝からおつきあい頂きありがとうございました。

 

ヒメギフチョウ(2008.04.26 北邦野草園

 miyagiさんを札幌市内のホテルまでお送りしたが、途中思わぬ 渋滞があり、かなり予定を過ぎてしまった。すぐに鬼教官に連絡を入れ、miyagiさんを誘って、居酒屋うさぎ家へ先に行ってもらうよう要請し、Fieldは友人のスーさんの家に車を置きに走った。
 当初の予定より1時間余の遅れで、うさぎ家に着いた。miyagiさんとM鬼教官は、既に軽くやっていた。店長の石川君に声を掛けると、気を利かせ、すぐに広目の個室を用意してくれたので移動した。Fieldも朝5時半からハンドルを握っていたので、かなり疲れていたが、さー、とりあえずは生ビールで乾杯だ!miyagiさん、ようこそ北海道へ、乾杯〜!


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