タンチョウの写真を数十枚撮り終えて、先程のアオサギの居た畑を過ぎようとしたときに、その近くの木々にまたまたアオサギの大群を見つけた。あれ？どこかで見たシーンだなぁ。そういえば、アオサギは繁殖期に巨大なコロニーを形成すると聞いたことがあった。未だ産卵期少し前だろうけれど、これがそうかぁ！と納得。じゃあ、さっきのシーンは集団見合いか何かでしょうかねぇ。

　浦幌では結局ヒシクイもマガンも少ししか確認できなかった。先程来た道を戻りまた豊頃町に差し掛かったら、いやいや、居るわ居るわ。あちこちの畑にも、そして上空にも。
　この現象って、浦幌の畑では餌を食べ尽くして、隣町までやって来たってことだろうか？理由は分からないが、とにかく凄い！もう口あんぐり！！

　小さな川…というか農業用水に架かる橋に車を止めて、下を覗き込んだら、何とここにもタンチョウが居ました。慌ててカメラを取りに車に戻っている間に、タンチョウはゆっくりと堤防を上って牧草地へ…うーん水辺のタンチョウの姿も撮りたかったなぁ。
　10枚ほど撮影して振り返ったら、遠くに白い点が２つ見えた。あれっ？もしかして、あれもタンチョウ？かなりの距離があったので、枯れた牧草地を走った。タンチョウはゆっくりゆっくり、Fieldと川を挟んで向こう側に歩いて行く。とりあえず撮らなければとシャッターを切った。トリミングして、やっとここまで…

　車に戻り先程のタンチョウを確認したら、タンチョウはヒシクイの群に向かって歩いている。しかし、どうもヒシクイは警戒しているようで、背を向けてトコトコと逃げている様子だった。
　Fieldは先程のペアが気になるので、車をそちらに向けたが、近づく前に飛ばれてしまった。慌てて車を止めて、何とか撮影したが、このペアは大きく旋回して先程の単独のタンチョウの上空へ。そして単独のタンチョウも飛び上がり、連れだって消えていった。どうやら親子だったのだろう。
　久しぶりに北海道らしい鳥たちを幾種類か見ることが出来、数時間で200枚以上のシャッターを夢中で切った。日頃の憂さを晴らすのには充分だった。本格的なアウトドア・シーズンの幕開けが近いぞという気になったが、でも待てよ〜。フキノトウも福寿草も結局見ることが出来なかった。どうなってるんだろうねぇ？