欲求不満！である。この時期が当社の年間を通 して一番の繁忙期であるから、配達のバイトをＴ君に頼んだ。しかし、バイトにそこまでは頼めないというケースもまま有って、Fieldが外に出る機会が無くなることはなかった。社外に出れば、当然社内の仕事は滞る。その穴埋めは睡眠時間を削り、それで間に合わなければ週末を当てるしかなかった。
　今年は雪解けが早かったようで、道内からも春のニュースが入ってくる。外回りをしていてネコヤナギも見たし、民家の庭先に福寿草も見た。でも、車を止める余裕もなく、フラストレーションが溜まっていた。しかし昨日、社内の緊急を要する仕事は一掃された。たまたま、昨夜は某会の夜間例会があり飲んだ。開放感に浸りながら3軒回った。今朝目覚めたら、まあ普通 の時刻だった。早めに起きることが出来たら道東方面に遠征とも考えていたが、気力がなかった。疲れもピークだったかも知れない。
　今朝目覚めたら、まあ普通の時刻だった。早めに起きることが出来たら道東方面 に遠征とも考えていたが、気力がなかった。疲れもピークだったかも知れない。それでもとりあえず出掛けてみようと、一番近場の合流点…カモが少々、それも普通 種ばかり…次に十勝川、オオハクチョウが少々…うー元気が出ない。じゃ次に長流枝内。せめてフキノトウと福寿草くらいはと思ったが、あれれ、無いわ！気温は６度。これじゃ越冬蝶も飛ばないだろうし…。そのまま裏道を走って池田方面 へ向かったところで、手頃なネコヤナギの木を発見。“ヤナギの枝に猫が居る…♪”うー、今年は歌う元気も出ない。やっぱ、疲れてるかも…

　池田町のコンビニでおにぎりとレティーを調達して、更に豊頃方面 を目指した。実は昨年の３月初旬、Ｊさんにご案内いただき、このあたりでタンチョウを見ている。時期はかなり遅いが果 たしてどうだろう？そう持った矢先に牧草畑で何やら大きな物がもそもそ動いている。いったい何だろう？かなりの距離があり、望遠で撮ってトリミングしてもこの程度。
　車を置いて歩いてみた。丁度倒木があり、隠れながら背を低くして忍び寄った。幸いにもこちらが風下だから、かなりの距離まで寄れるんじゃないかと期待した。

　この段階で、ヒシクイとかマガンの名前は頭になかった。何となくそれよりも大きな鳥に思えたし、それは浦幌に行かなくては会えない鳥だと思っていたし、それにも増して、もうこの時期には居るハズがないと思い込んでいた。
　倒木の陰から身を乗り出して目にした得体の知れない大きな鳥は、何のことはない、マガンとヒシクイだった。（下のアップはヒシクイ）数こそ多くはなかったが、こんなに間近に見るのは初めてだった。

　豊頃からは浦幌方面に向けて車を走らせていたのだが、すぐに鳥の大群と遭遇した。どうなってんの今年は？ヒシクイもマガンも雪の中でしか見たことが無かったので、何だか違和感を感じる。雪解けが早かったから？渡りのタイミングが遅れてる？
　それにしても凄い数だ。豊頃にこれだけ居るってことは、浦幌はどうなっているんだろう？もうタンチョウのことは頭になかった。かつて見たことのない程の大群が浦幌に集まってるんじゃないかと想像して車を走らせた。（つづく）