レンズ・テスト

(2008.01.14 音更町

 カメラを一眼デジにしてから、少し不満に思っていたことがあった。その一つは被写 体に寄れないということである。コンデジだと、スーパーマクロで被写体から1cmで撮影可能なんてのも珍しくない。ところが、一眼デジだと通 常数10cmになってしまう。更にもう一つ、問題があった。普通のカメラレンズは、フィルムサイズを前提にしているが、一眼デジだと、センサーのサイズがフィルムサイズより一回り小さく、例えば100mmのレンズが150mm相当とかになってしまう。
 まあ、この事はFieldのように、昆虫や小動物を狙っている者にとって、必ずしも悪い話ではない。Fieldも300mmのレンズを持っているが、これが450mm相当に使えることで、随分と恩恵を受けている。ところが困ったのは広角側である。Fieldの手持ちのレンズでは、19mmというのが、一番画角の広いレンズだったが、これが1.5倍の29mmになってしまう。これはもう広角と言うより標準レンズにやや近く、つまらなく感じていた。

 そんな不満を解消してくれるレンズは無いかと探しているときに見つけたのが、対角魚眼レンズという代物。通 常魚眼レンズは、画角が180度で、出来上がった写真は、写真の短辺を直径とするまん丸い画像なってしまう。ところが対角魚眼は、写 真の対角線を直径とする為に、写真は四角い。面白いなぁ…と興味はあったが、純正品だと10万はする。Fieldが普段撮っている写 真を考えれば、さほど使用頻度も高くはないだろうし…と、二の足を踏んだまま2年が過ぎていた。



モニュメント(2008.01.14 音更町

 先週の水曜日、ネットで時々利用している通 販サイトを覗いていたら、対角魚眼レンズが載っていた。シグマ製で定価65,000円…このレンズも、前から気になってはいたのだが、うーん売価5万円台かぁ…。そう思いながらスペックを見ていたら、やっぱり欲しくなった。2年も前から欲しくて、今でも欲しいならやはり買うか!そう思い立って、ネット上の最安値を検索していたら、4万円台のショップを発見した。あらら、もう勝手に手は動いてるわ(笑)
 そのレンズが昨日届いた。さて、何を撮りましょう。ま、とにかく何でも良いからシャッターを切りたくて仕方ない。とりあえず会社の近くのM公園の立木。おー歪む歪む!思いきりトリミングしてみたが、何とか木肌も撮れてるわ!解像度悪くないかも!

 次は十勝川に架かる鈴蘭大橋のモニュメント。もっと近くで撮影したかったけれど、雪が深くて、ここまでしか寄れなかった。背景の日高山脈が、地球の丸みとは反対側に反(そ)ってしまった。あはは、オモロイ!それにしてもWBを晴天にセットしてるのだが、何ちゅう青さなんだろ!

 

帯広川(2008.01.14 帯広市

 何か生き物を撮りたいなぁ〜と、合流点に行ってみたら、いつになくオオハクチョウが沢山来ていた。おっと!ハクチョウが飛んだゾ!思わず連写 したのだが、画角が広すぎて、それと分かる写真は無理だろうと思いながらも、思いきりトリミングしてみた。おっと、証拠写 真としてなら充分に通用しそうだぞ!
 
レンズの解像度の高さが、SONYの画素数の高さを活かした写 真になった。MINOLTAが復活し、SONYの出番は今後少ないだろうと思っていたが、このレンズ、SONYの常備レンズになるかも知れない。
 また、この対角魚眼レンズは、最短撮影距離が何と15cmなのだ。15cmというのは、センサーからの距離なので、レンズ端からは4cm程でピンが合ってしまう。これだけの解像度が有れば、きっと面 白い写真が撮れるのではないだろうかと、期待が膨らむ。今後の撮影にまた新たな楽しみが増えたような気がする。うん良い買い物だったかも〜!


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