白い使者

オオハクチョウ(2007.11.10 帯広市

 もうそろそろ来てるんじゃないかと、帯広川を覗いたら、来てましたね。白い冬の使者オオハクチョウ。それにしても、この一団を除いては、あまり多いとは感じませんでした。
 珍しい種類は居ないかと、暫く観察しましたが、どれも普通のオオハクチョウのようですし、カモ類もいつものお馴染みさんばかりのようです。

 

喧嘩(2007.11.10 帯広市

 ところが、突然騒がしくなりました。いったい何が起きたのかと思ったら、どうも喧嘩が始まったようです。要因はさっぱり見当が付きませんが、2羽のオオハクチョウが騒ぎだし、追いかけっこが始まりました。
 後ろのオオハクチョウが、前のオオハクチョウに追いつき背中の辺りを嘴でくわえると、数枚の羽が飛び散りました。それでどうやら腹の虫が収まったようです。2羽ともUターンして元の集団に、何食わぬ 顔をして戻り、それでお仕舞い。

 

ハクチョウの羽(2007.11.10 帯広市

 飛び散った数枚の羽は、水面を漂っていましたが、風が吹くと宙へ舞い上がり、また水面 へ落下。いやそんなに強いとは思われない風なんですが、さすがに軽いんでしょうね。水面 を漂っていた羽は次の風で、再び舞い上がり、Fieldの立っている岸に落ちました。
 近寄ってみると、さすがにオオハクチョウの羽です。18cmほどありました。何が原因の喧嘩か分かりませんが、相手に決定的なダメージを与える前に終了したことに感心しました。集団で行動する動物の知恵なんだろうなぁーと、そう理解したFieldです。

 

日向ぼっこ(2007.11.10 帯広市

 岸には日向ぼっこをするカモが沢山居ました。風も無く穏やかな秋…そんな感じです。ところで、最近Fieldにはとても気になることがあるのですが、それは“小春日和”という言葉です。“さだまさし”が好きなもので、コスモスの花を見たりすると思い出す単語です。“春の日を思わせるポカポカ陽気の秋の日”を表現する言葉と解釈していたのですが、それを英語でIndian summerということも学生時代から知っていました。一方で“春”また、一方では“summer”ということで、若干の違和感を持っていましたが、Fieldは勝手に、キセル煙草をプカァ〜とふかして、インデアンがボーッとしている、のどかな様子を想像して何となく納得していたのです。
 ところが、最近になって、中国語で小春日和を“秋老虎”と言うのだと聞きました。穏やかなはずの秋に、突如襲う酷暑を凶暴な虎にひっかけた単語のようです。そこで、ん?もしかしたら、Indian summerというのも、のどかな様子どころか、Indianの猛襲にひっかけた単語だったんじゃないかと思い始めました。
 北海道に住んでいると、秋にいくら温かくても、せいぜい“春”程度の気温ですが、もっと温暖な地に住んでいたら、秋に酷暑もあり得る話です。 うーん、また今夜も悩んで、眠れない夜になりそうです。どなたか Indian summerの語源をご存知の方がいらっしゃいましたら、どうぞご教示下さいませ。Fieldの安眠の為に…

 

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