胡蝶舞う国へ その10 ビールだよ!

白鷺(2007.09.16 台北縣

 帰途大きな沼が有った。昨年もこの沼のほとりで休憩したことを思い出す。比較的大型の白鷺が居た。数十羽の白鷺が空を舞うのも見たが、1羽だけ佇む姿の方が白鷺にはお似合いのような気がする。実は普段アオサギしか見ることの無いFieldは、白い鷺に一種の憧れに近い感情を持っていた。うーん良いなぁ〜、この眺め!
 ここからは、ようやくタクシーを拾うことが出来た。侯さんとは、明日の約束をしてMRT駅で分かれた。かなり歩いたので、結構疲れたが、それにしても侯さんは元気だなぁ。

 

勝立生活百貨(2007.09.16 台北市

 ホテルに着くころには小雨が降っていた。少し買い物をしたくて、ホテルの傘を借りてお出かけしてみた。ホテルからさほど遠くない所にこのお店があった。一階には菓子類ジュース類など食品が多かった。階上は鍋釜、各種容器、下着類などがあり、生鮮食料品以外なら何でも揃うという感じだ。
 一階の食品売場でFieldが好きな香鐵蛋(ピータン)を買った。本来はアヒルの卵で作られるそうだが、売られていたのは鶉(うずら)の卵と鶏の卵で作られたもので、原味と辣味の2種類のタイプがあった。ガラス容器の中に駄 菓子が入っていた。どうやらグラム売りのようだ。何だか子供の頃の駄菓子屋の風景が思い浮かんだが、どれを買ったらよいか分からず、何も買わなかった。

 

台湾のビールだよ(2007.09.16 台北市

 ホテルに戻り、ロビーで黄さんといろいろなお話をした。ロービーにいた他の方も参加してくれて、戦争のこと、日本統治時代のこと、日本に対する感情…話題は多岐に渡った。彼等の関心は日本の文化、と言っても学術的なハイレベルなことではなく、とりわけ庶民文化に興味があることが理解できた。
 部屋に戻り、先程買ったピータンとインスタント焼き蕎麦をつまみに、ビールを飲みながらTVを見た。昨年も書いたが、チャンネルは125もある。その中でFieldが好きだったBBS製作の自然関係の番組は、昨年は英語のままだったが、今回は中国語に吹き替えられていた。うーん、さっぱり意味がワカラン。悲しい!チャンネルを変えると、日本の映画も俳優は日本人なのに中国語に吹き替えられていて、しかも英語の字幕スーパーが流れていた。うーん、アタマが混乱!!
 唯一興味を持ったのは、台湾の3人組が日本各地を旅して紹介する番組だった。秋田の温泉町を紹介し、見所、グルメ、しまいには温泉の入り方、マナーまで丁寧に解説していた。じゃあ、一度日本に行ってみるかという気がした(ん?)特筆すべきは3人組の中の一人の女性だった。おそらく台湾の方だと思うのだが日本語が完璧!中国語を母国語とする方で、あそこまで日本語が完璧な人は初めて見た気がする。数十年日本と関わりのある、あの
Agnes Chanさんでさえ、未だにかなり怪しい日本語使ってますものね。

 

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