今夜は満月。しかも皆既月食だという。皆既日食なら面 白いだろうが、月食では単に真っ暗で何も見えなくなるだろうから、あまり面 白味が無いかも…と、期待はしていなかった。しかし早めの夕食を済ませると、やはり気になる。自宅近くでは、低い位 置の月が見えないだろうと、カメラと三脚を担いで、近くの河原に出てみた。
　時刻は午後7時過ぎ。川の上流には札内橋が見えた。最初はISO400 F5 10Sで撮影してみたが、もう少しシャッターが早くても良いかなぁと思い、今度は6秒で撮り直してみる。写 る星の数が減ったが、橋がメインならこんなもんかなぁ。

　ところで、肝心の月であるが、東の空に不気味に赤く浮かんでいた。広角で撮ってみたが、丁度左下あたりにヴュフォーク城と呼ばれる建物があり、そこの照明が邪魔だった。その照明を横切っているのは、ヘリコプターだが、何故か数機のヘリが飛び交っていた。
　レンズを望遠に替えて撮影してみた。午後7時17分 F5.6で2.5S であるが、何故かピンが来ない。というよりブレみたいだ。久々の夜間撮影…しかもSONYではお初で、何故こんなになったのか分からないまま、数枚撮影してみたが、いずれも良くない写 真ばかり…

　思った写真が撮れそうもないので、一度自宅へ引き揚げた。理由をあれこれ考えているうちに、思い当たる点が浮上した。何かの雑誌に、手ブレ防止レンズのことが書いてあったのを思い出した。手ブレ補正レンズを付けて三脚を使用すると、何と写 真がブレた感じで写るというような内容だった。もしかして、それかも知れないと思い、再度カメラと三脚を持って外に出てみた。
　自宅のすぐ前から月が見えた。歩道の上に三脚をセットして、再度月を撮影してみる。 午後8時58分F9 1/80ｓで、手ブレ補正機能OFF、更に念のためタイマー２秒にして撮影してみたのだが…今度は何とかブレの少ない写 真になったようだ。

　最後に撮ったのが午後9時7分　F9 1/400ｓで撮影。数分の違いで、ファインダー中央にセットした月の位 置がずれる。しかも満月に近くなるにつれ、どんどん月が明るくなってくるのが分かった。いや頭の中で理解しているつもりだったが、予想を越えて変化し移動しているのが分かった。
　この月を撮影中にアバさんが通りかかって声を掛けてくれた。最近体調が思わしくないとの話だった。まだまだお子さんも小さいことだし、寝込んでられませんよ〜早く完治して下さいね〜。