気象庁の陰謀?

ゴマシジミ(2007.08.14 音更町

 Fieldが十勝を不在にしていた3日間、気温は毎日35度を越えていたようだ。そして今日もまた、その勢いは続いているかのように朝から気温は急上昇している。7月以降十勝では、何故か毎週末ごとに天候が崩れイライラを募らせていたFieldであった。今年の気象庁による長期予報では、“暑い夏”だったはずなのに、寒かった。何しろ7月にストーブを点けたなんてことは、過去に記憶が無い。これはもう冷夏としか言いようが無く、長期予報は大ハズレ!そう思っていたのだが、ここへきて、そのハズレをごまかすかのような猛暑だ。これはもう、気象庁の陰謀に違いない!!
 深夜、長距離ドライブから戻ったばかりのFieldではあるが、疲れを理由に、晴天の休日を室内で過ごすことが出来るFieldではない。義務感か、それとも何かに憑依されているのか?とにかく今日も、カメラを手にお出かけした。

 出掛けた先はいつもの定点観測地点。ゴマが出てるぞ〜!と思ったら、もう出てるなんてもんじゃない。そこらじゅうゴマだらけ!ところが今日のField、目的はゴマじゃなくゼフィルス類。今年ゼフは全くと言っても良いくらい撮れてない。時期がもう遅いのは承知なのだが、とにかくゼフが撮りたい。そして、あわよくば道内未撮影種残り3種のうちの1種をクリアしたいと考えていた。

 

ヒメシロチョウ(2007.08.14 音更町

 そんなFieldの意気込みに反して、何だか蝶の絶対数が少ないように思える。例えばヒョウモン類などは、暑さを逃れるために夏眠するというくらいだから、もしかしたら他の蝶も、この猛暑に危険を感じて、どこかの木陰でお休みしてるんじゃないかという気がする。
 それでも林道脇の湧き水周辺には、コムラサキ・サカハチ・ツバメシジミ・ヒメシロなどが吸水に来ていた。

 

キベリタテハ(2007.08.14 音更町

 この定点観測地点には、もう38年ほど通っている。もっとも北海道を離れていた時期もあるから、それを差し引いても30年ほどになる。しかし、この蝶をここで見た記憶が殆ど無い。ちょいと驚きながらも何とか撮影したくて、しつこく追いかけ回したが、なかなか撮影可能距離まで近寄らせてくれない。Fieldの考える撮影可能距離とは、だいたい1.5m以内なのだが、2〜3mの所で逃げられる。逃げても、10数m離れたところに止まってはくれるのだが、何故か木陰の強い陽射しと陰とのコントラストが強い場所にしか止まってくれなかった。
 この写真も2.5mくらいの距離があり、トリミングしている。何とか黄縁の内側の青いドットが鮮明に分かる写 真を撮りたかったのだが、うーん、イマイチかイマニか…

 

コミスジ(2007.08.14 音更町

 小さな小さなコミスジが飛んでいた。Fieldが過去に見たコミスジの中でも細小サイズだと思う。せいぜいヒメシロくらいの大きさしか無かった。幼虫時代に何か不具合があったのだろうか?等と思いながら撮影したのだが、その後同サイズの別 個体をもう1頭目撃した。
 普通、どんな蝶も春型よりは夏型の方が、サイズは大きくなるものであるが、いったいこの現象はどうしたことだろう?

※小さなコミスジの件につき、蝶友のYさんから、興味深い内容のメールが届きましたので、BBSに転載させて頂きました。皆様のご意見もお聞かせ願えれば幸いです。

 

ウラミスジシジミ(2007.08.14 音更町

 ゼフ類を撮りに…と思って出掛けたはずだったが、ここまで全くの空振り状態だ。こうなったら覚悟を決めてダニ山に入ろう。ダニ山とは、いろいろな種類のゼフィルス類が生息しているにもかかわらず、あまりにダニが多くてFieldでさえ滅多に足を踏み込むことのない山なのだが…
 久しぶりに登ったら、林道には踏み跡がなかった。当然の如くクモの巣だらけ。そのクモもデカイの何のって、大きなエゾゼミを捉えて喰らってるものまで居た。肝心なゼフは見かけたのが2頭だけ、撮影出来たのはこの1枚だけという散々な結果 だった。え?ダニですか?ズボンにハッカ油をたっぷりスプレーしたのが効いたのか、1匹も着きませんでした。良かった良かった。(いや、そうじゃないだろう!!肝心のゼフはどうしたの?)

 

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