予感的中

キマダラモドキ(2007.07.29 新ひだか町

 カメラの調子が悪く、メーカーとやりとりしているうちに、いつの間にか7月も終わろうとしている。北海道の夏なんて良いトコお盆までで、それ以降撮影意欲の湧く蝶の発生は殆ど望めない。ヤバイ!どこかに行かなければと、焦りながら思いついた行き先は日高管内。また日高?と思われるかも知れませんが、だって十勝の天気今日も悪いんだもの、仕方無いでしょう?!かと言って特に日高のお天気が良い訳では決して無い。せいぜい、降らないし、時々陽が射すという程度。
 本当なら、地元の蝶仲間も誘って…と考えてはいたが、遠出させておいて、天気に恵まれずに、蝶も出てこなかったら…ただ“ごめんなさい”では済まない気がする。とりあえず、発生の状況確認ということで、単独行となった。ところがポイントに到着した途端に、何故か晴れた。それまでどんよりと重苦しい雲が立ちこめていたのに、まるで天の思し召しかと思うくらいに陽が降り注いだ。

 そして、
ここぞと思えるポイントで車を停め、数歩歩いた途端に、本日の第一目標は達成された。さぁーて、帰るか…いや、そうじゃなくてさ。(笑)

 

ハヤシミドリシジミ(2007.07.29 新ひだか町

 キマダラモドキをご存知の方は既にご承知と思うが、この蝶は林の縁の下草に止まっていることが多い。ここも同様で、その林の構成木は、カシワとマツとイボタが多く、昨年はここでウラゴマダラの撮影をした。今年もウラゴマダラを狙っていたが、これだけのカシワが有ればゼフ類も居るんじゃないかと期待をしていたら、はやり居た。
 最初、カシワの葉の上で強い光線に照らされて、白く光る裏面が見えた。しかし、結構小さい
からウラジロだと思い込んで観察していた。次に少し飛んで、太い木の枝の下側に止まったのを見たら、やや太い白線が見えた。あれ?ハヤシだぁ!その個体は、枝の下側を歩き始めたが、時々立ち止まるように静止した。どうやら、産卵しているらしい。それにしても、こんな所に産卵されたら、孵化した幼虫が新芽にたどり着くのに、結構苦労するんじゃないかと、心配だ。

 

コキマダラセセリ(2007.07.29 新ひだか町

 ウラゴマダラは、居るには居たが、撮影可能な位 置には止まってくれなかった。たまたま低い位置に下りてきた個体も居たが、既に翅が傷んでいて撮影する気になれなかった。
 コキマダラセセリが次々とアザミに来ていた。普通種ではあるが、撮り方によっては面 白いかも…と思い、数パターン撮影してみた。結局このショットが、ちょいと気に入ったのだが、背景のこのボケ具合は、Dimageでは表現出来ないかも知れない。やはり、調子が悪いと言っても一眼デジ面 目躍如の画像と思う。

 

キマダラモドキ(2007.07.29 新ひだか町

 急に太陽が雲に隠れ風も強くなってきた。神様の思し召しもここまでのようだ。曇り空で、コントラストが弱まり、光線の加減が良くなったところで、キマダラモドキをまた数カット撮影して退散することにした。
 撮影中、時々カメラの電源が入りにくいシーンはあったが、何とか無事撮ることが出来た。帰宅後、撮影データをパソに取り込んでみたら、画像が壊れていて見ることが出来ないものが2点あった。Fieldは撮影データを年間通 じて通し番号で整理しているのだが、途中から画像番号が00001になっていた。そのデータの修正日は2004年1月1日になっていた。はやり、カメラの不具合は直ってなかったのだ。あーどうしよう!!

 

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