やーな予感!

モンシロチョウ(2007.07.28 音更町

 ひと月ほど前に、リンゴシジミを撮影していたら、突如カメラの様子がおかしくなった。それは、一昨年ヨーロッパへ行く前の成田で起きた、忌まわしい症状と酷似していた。電源は入る、ピン合わせも出来る。しかし、手ぶれインジケーターが点滅してシャッターが切れない。手ぶれ補正機能をOFFにしても、やはりシャッターが切れない。ただ、前回と違ったのはバッテリーを抜き差しして、電源を再投入したら、元に戻った。やれやれと思っていたが、幾度も同じ症状が発生した。
 何度もバッテリーを抜き差ししている内に今度は各種設定が消えた。日付さえクリアされて“日付設定をしますか”と聞いてくる。仕方なく7月1日メーカー(…と言ってもSONYさんですが…)に修理依頼をしてカメラを送った。連絡が来て“手ぶれインジケーターを交換しました。しかし、設定が消えるという症状は出ませんが、どうしましょう?電源ユニットも交換しますか?”とのこと。ちなみに電源ユニットを交換すると、ここまでの修理代に2万円が加算されると言う。“症状が出ないんなら、そこまでで良いんじゃないの?”と答えたら、7月9日にカメラは返送されて来た。

 “あら早い!”とSONYさんに感謝したが、テストに数枚シャッターを切り、液晶モニタで確認していたら、モニタに、まるで感度の悪いテレビみたいなノイズが入る。しかも、その症状は見る見るひどくなり、ついにホワイト・アウトしてしまった。こんな症状はかつて見たことがなかった。すぐに送り返そうと思ったが、14日〜16日の3連休にカメラがないと辛い。とりあえず撮影することはできるのだからと、連絡だけ入れておいて、17日に再度メーカーにカメラを送った。

 

オオヒカゲ(2007.07.28 音更町

 ところが今度は音沙汰がない。どうなってるんだ?と思っていた矢先の26日、カメラが届いた。修理伝票には、バックボード交換・修理費ゼロ…あらら、無償で直してくれたんだぁ。それでご相談の電話も無かったのね。と、納得とともにSONYさんの太っ腹に感謝した。
 …ってなことがあって、本日カメラ・テストに出掛けることにした。と、言ってもあまりお天気がよろしくない感じなので、ごく近場でのテストになった。近年オオモンシロチョウに駆逐されたかのように姿を見せなくなったモンシロチョウが飛んでいた。何だか嬉しいね。そして夏本番を思わせるオオヒカゲがやたらと飛んでいた。北海道の蝶も今年度、既に中盤を越えたんだなぁと思わせる。

 

オオヒカゲ(2007.07.28 音更町

 実は今年未だ撮影していないゼフィルスを期待していたのだが、姿が見あたらない。仕方なくコツバメやオオチャバネセセリなどを撮影していたら、またまたオオヒカゲが現れ、イタドリの葉の上に止まった。そして、ゆっくりと翅を広げ始めた。オオヒカゲの開翅なんぞ見たことが無かったので、慌てて数枚シャッターを切ったが、開いたのはここまでだった。
 撮影中、あまりカメラに違和感は感じなかったが、スイッチを入れてから起動までに、やや時間がかかることがあって時々気になった。まさか…でも、もう2度続けて診てもらったんだから…と、若干の不安も感じたが、直ぐにでも泣きそうな空模様になって来たので、ここで退散するのが賢明だろうと、車に乗り込んだ。走り出すと間もなくフロントガラスに水滴が付き始めた。

 

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