青空を求めて その2

ツマジロウラジャノメ(2007.07.22 日高町

 昨日に引き続き今日も十勝で青空は望めそうもない。本当ならmtanaさんに勝手知ったる地元で、存分にエゾライチョウを観察して欲しいと望んでいたのだが、どうもう無理があるようだ。やむなくまたもや天気予報を睨みながら、それでもエゾライチョウの姿を見ることが可能な場所として行く先を日高に絞った。
 日高には先週も行ったばかりだったが、再度訪れる気になったのは、エゾライチョウを2度目撃できたこと。そのうちの1度はかなり若い幼鳥連れだったことと。そして、前回はツマジロを一度も見ることが出来なかったことなどが理由だった。

 林道奥のゲートまで行き、車を置いて歩き出して間もなく、とりあえずツマジロウラジャノメを確認した。しかし、今回もカメラはDimageで、イマイチの写 真となった。人をあまり近寄せてくれない蝶には、やはりもう少し長い玉が欲しい。

 

トラフシジミ(2007.07.22 日高町

 トラフシジミが居たが、鮮度はあまり高くなく、熱心に撮影する気にはなってなかった。ところが、ゆっくりと翅を広げてくれた途端にFieldの目の色が変わった。トラフの開翅シーンは未だ撮ったことが無かったからだ。
 やはり少し擦れてはいるが、鈍く青光りする翅表を、一度はカメラに納めたいと思っていたので嬉しかった。しかも、こんなに寄っても逃げる気配は無い。Dimageの200mmレンズでも充分アップで撮ることが出来て満足!

 

ウラジャノメ(2007.07.22 日高町

 待望のエゾライチョウを確認した。しかし、かなり遠い距離から飛ばれてしまった。飛んだ大体の方向は分かるが、見つけられるはずはないと、Fieldは最初から諦めていた。しかし、さすがmtanaさん。しっかりと止まった位 置を確認したようだが、でも悔しそう。スコープを覗かせてもらったが、身体はしっかりと捕捉したものの、顔が木の枝に隠れて見えないのだ。うーんこれは悔しいわ!(結局それはトラツグミでした。)
 ここの林道は諦めて、多少の雨でも浦幌へ向かおうかと思い車まで戻った。何としてもエゾライチョウの雛を撮ってもらいたかったからだ。その途中にウラジャノメを撮ることが出来た。この蝶も、どこにでも居そうでなかなか写 真の撮れない種類なので、嬉しかったが、どうせならα7のマクロで撮りたかったと、ここでも悔やまれた。

 走行中、ようやくエゾライチョウの親鳥を発見し、車を停めた。車の窓から親鳥の姿がはっきりと見えていた。mtanaさんは窓越しにスコープを構えている。ん?待てよ、左の草むらの中に雛が隠れているのが見えた。雛だよ雛が居るよ!…とField。

 

カラフトタカネキマダラセセリ(2007.07.22 日高町

 やはり窓越しでは鮮明な画像は望めない。mtanaさんは一か八か車外に出て、三脚にスコープをセットした。間もなく親鳥は林道脇の梢へ飛び去ったが、雛は何とかスコープで捉えることが出来たようだ。あー良かった!Fieldとしては、何としてもmtanaさんには雛を撮ってもらいたかったのだ。まあ雛にしては、少し育ち過ぎの感もあったが、何とか目標クリア!
 mtanaさんも、満足した様子で“浦幌まで行かなくても…”との発言があったので、隣の林道を覗くことにした。ここではオオイチのメス…なんていう期待もあったが、あまり陽も射さず、めぼしい獲物は居なかったが、唯一カラフトタカネが居てくれたことが救いだった。しかし、この時期までカラタカが居るということは、やはりこの日高でも涼しい日が続いていたのだろうと想像された。

 mtanaさんのナビを買って出たFieldとしては、この2日間必ずしも満足とまでは行かなくても、とりあえずは目標を辛うじてクリアってなとこだと思う。しかし、泣く子とお天道様には勝てないって奴で、どうぞ大目に見てやって下さいね!

 

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