Good News ?

タンチョウ(2007.06.24 豊頃町

 10日ほど前、Fieldは腰を痛めた。連日30度を越える気温の中、腰には病院から貰った腰痛ベルト…うう、鬱陶しい!!しかし、今日は曇天で気温も上がる様子はない。どこか、あまり普段行かない場所へ行きたいと思い、車を東に向けて走らせた。外気温は21度。ところが海が近づく頃、どうも前方にはガスがかかっているらしい。気温も19度・18度・17度…と下がってきた。
 こりゃダメだと、車をUターンさせて引き返しながら考えた。そう言えばこの時期、生花湖だったか、勇洞沼だったかで沢山のヒメウスバを見た記憶が甦ってきた。あの場所って、どこだっけ?そう思いながら車を走らせていた。

  車の右手の牧草畑に白い点が見えた。しかも2つ。誰か農作業してる?そう思ったのだがどうも様子がおかしい。車を停めて見ていたら、一方の白い点からひょっこりと長い首が延びた。ありゃ、タンチョウだよ!!

 

モズ(2007.06.24 豊頃町

 最初は牧草の中に2羽とも首を突っ込んだままだったので、何だか分からなかったが、間違いなくタンチョウのペアだ!せっかくペアなんだから、ズームアップせずに2羽写 るようにと歩いて角度を変えながら何枚も写真を撮った。
 同じ様な写真が何枚も有っても仕方ない。もうそろそろ良いかぁ…と思ったときに、今度は頭上の電線に何かが止まった。ん?モズだよね。逆光だったので思いきり補正して撮ったのだが、こんな程度。オオモズは冬鳥だから、これってアカモズの雌かなぁ?

 

タンチョウ(2007.06.24 豊頃町

 車をしばらく走らせていると、今度は左手に白いのが見えた。今度はすぐにタンチョウだと分かったので、車が彼等の死角になるように木陰に停めて、車外に出た。ドアを閉める音で逃げられてはたまらないので、ドアは開けたまま。カメラを掴んでそっと忍び寄る。今度も牧草畑だが、草は刈られた後でタンチョウは丸見えだ。しかも近い!しめしめ…。しかし数枚シャッターを切ったところで、飛ばれてしまった。
 いつもは雪原の中でしか見ることのないタンチョウだが、緑の中のタンチョウって良いもんだなぁと思った。しかし、十勝管内で1日に2組のタンチョウを見ることなんて、かつては考えられないことだった。
 昨今、温暖化の影響か十勝ではあまり見られないハズの昆虫や植物を見る機会が増えているのだが、このタンチョウは順調に生息数が増えた結果 なんだと素直に喜んで良いんだよね? まさか釧根方面で住み難い要因があって、十勝に逃げて来てるなんてことは無いよね?…とタンチョウの姿を嬉しく思う反面 少し疑心暗鬼でもあった。

 

タンチョウ(2007.06.24 豊頃町

 更に進み勇洞沼に近づいたときに、またまたタンチョウの姿を発見した。何と今日5羽目ですよ!!今度は湿原に近い場所で、じっと動かない。タンチョウの生態は分からないのだが、もしかして抱卵している?
 望遠レンズをを構えている所に乗用車が2台近づいてきて、Fieldの車の前方に停まった。中からは、それぞれ4〜5人の年配者がドヤドヤと下りてきた。手にはカメラ、双眼鏡等を持っていた。この方々、最初からタンチョウがお目当てだったのかも知れない。

 でも、何かなぁ…。いや、確かにFieldも見たいよ。タンチョウでも何でも珍しい鳥、珍しい動物、珍しい植物…。でもさ、せめて数人にしようよ。一度に9人も押し掛けたら、プレッシャーも大きいでしょ。 もっともField一人でも、相手にプレッシャーはきっと有るんだろうね。同罪かもなぁ〜等と考えさせられた。もう少し観察したかったのだが、せめてもと、Fieldは早々に引き揚げることにした。

 

戻る      2007年版目次へ      次へ