桜・サクラ・さくら?
桜(2007.05.12 新ひだか町
) |
|
午前2時まで仕事が続いて、ようやく横になったのだが、なかなか寝付けない。明日の道内はまあまあのお天気だが、明後日は雨模様。忙しいには忙しいが、でもどこかへ出かけるなら明日しか無いぞ!では、何処へ…等と考えているうちにすっかり眠気が醒めてしまった。
|
オオサクラソウ(2007.05.12 新ひだか町)
|
|
この新ひだか町に来た理由はもう一つあった。かつてここは、ヒメギフチョウの多産地だった。しかも、後翅のオレンジ色部分の赤味が消失した、イエローバンドと云われるタイプの種類が見られる、道内唯一の場所であった。それが災いしてか採集者が後を絶たず、かつての多産地も見る影がないという状況が続いていた。
|
シラネアオイ(2007.05.12 新ひだか町)
|
|
食パンにハムを載せて1枚食べてから、行動開始。鍵のかかったゲートの脇をすり抜け、歩き出したのが8時ころ、気温は12度。かつてのヒメギフの最大のポイントを覗くが、蝶類の姿は全く無い。お天気も天気予報を見て想像したほど良くはなさそう。こうなったら、早い時間に林道の奥まで行って、気温が上がりだしたら、徐々に戻って来ようと作戦を立て、歩き出した。
|
コツバメ(2007.05.12 新ひだか町)
|
|
林道は、崖から崩れた岩がゴロゴロしていて、一般
の乗用車で走行するのは、いささか危険な様子だった。林道の分岐点でジープは停まった。おじさんは左を指さしながら、“こっちの沢に居るはずだ、ここから上には居ないよ”そう自信ありげに仰る。Fieldが丁重にお礼を申し上げ車を下りると、ジープは右の林道を登って行った。
|
スギタニルリシジミ(2007.05.12 新ひだか町)
|
|
延々と目で追い、ようやく止まってくれたところを撮影できたが、どうやらスギタニルリシジミのようだ。…のようだと言うのは、これだけ表面 が暗い色彩のルリシジミは居ないだろうから、スギタニルリシジミだろうという意味で、実は翅の裏面 を確認しないと100%の同定は出来ないのであるが、散々追いかけてみたものの、ついに裏面 は撮影させてくれなかった。 一方先ほどのコツバメは、もう何年も前から表面を撮りたいと思っているのに、未だに裏面 しか撮らせてくれない。蝶それぞれの習性なんでしょうが、人間の思惑なんか、それこそ蝶の知ったこっちゃないのである。 |
ニシキヘビ(2007.05.12 新ひだか町)
|
|
その林道は、小さな2つの沢と交差していた。Fieldは、その2つの沢の間を幾度も行ったり来たりしながら、蝶が飛ぶのを待った。その道路脇で何かが動いたような気がした。何だか分からず近寄ってみたら、80cm程のヘビだった。
|
エゾノリュウキンカ(2007.05.12 新ひだか町)
|
|
そんなジンクスも、今回は通用しなかった。3時間以上も林道をうろついたのだが、ついにヒメギフは現れなかった。やはりこの林道のヒメギフは極端に数を減らしているのは間違いない。以前なら、幾人もの知り合いと出くわした所だが、今回は蝶屋と思しき人とは一度もすれ違うことはなかった。
|
牧場(2007.05.12 浦河町)
|
|
帰り道、牧場の写真を撮りたいと考えていた。馬は勿論、どうせなら桜も一緒に撮れないかと、注意を払っていたが、ようやく一枚モノにすることが出来た。新ひだか〜浦河は競馬のサラブレットの馬産地として有名で、ご存知の方も多いだろう。
|