リベンジだっ!

クジャクチョウ(2007.04.22 音更町

 昨日は、十勝管内でタンチョウの写真が撮れた。オジロワシにも会えた。ってなことで、一応の成果 は有ったものの何だか釈然としない。そりゃーそうでしょう。気温が20度も有ったのよ。いくら風が強いったって、蝶の目撃ゼロは無いでしょう。絶対にどこかで飛んだはず。しかも、あの気温なら越冬タテハのみならず、今シーズン生まれのスジグロくらいは見かけたって良いはずだよ!そんな思いが沸々と沸き上がり、だんだん悔しさが増してきた。この繁忙期に連日の遠出は出来ないが、音更町くらいなら行っても良いでしょう…と、自分自身に許可を出した。
 ところで今日は地方選の日だ。今期Fieldには、某候補の後援会副会長なんぞという肩書が付いている。とりあえず朝早めに投票所に出かけたが、先の知事選よりは少しマシかなぁ〜ってな程度の込み具合。もっとも“込み具合”は言葉の綾で、決して混んでいる訳ではない。ここ数日来の銃による国内外の事件もそうだが、この選挙離れというか、政治に無関心というか、いったいこの先世の中どうなっちまうんだろう等と思いながら、ささやかな権利の行使をしてきた。

 一度自宅に戻ったが、空はどよ〜んとしたまま、気温が上がる様子がない。参ったねこりゃ!雲に切れ間が出来れば、途端に気温は急上昇するんだろうなぁと思うのだが、一向にその気配がない。とりあえずお昼少し前に出発してみた。目指したのは福寿草の谷…もちろんFieldが勝手にそう命名した場所ではある。

 

 

福寿草(2007.04.22 音更町

 いつもの林道入口に、とんでもないものが有った。黒の軽自動車が天井を下にしてひっくり返っているのだ。しかもそれが邪魔をして、その先に進めない。どこのアホじゃ!こんな真似した奴は!仕方なくもう一方のルートへ回り込むが、相変わらず気温は11度くらいで、時折大きな茶色のハナバチが飛ぶのが見えたが、蝶の姿はない。
 ようやく蝶らしきものの姿を発見し、駆け寄ってみたら、フキノトウの上でクジャクチョウが吸蜜していた。アハハ…今シーズン初撮影の蝶は、またまたクジャクでした〜!まー普通 種って奴ですが、やはり嬉しいもんです。

 

シータテハ(2007.04.22 音更町

 とりあえず今期初の蝶の撮影も出来たし、相変わらず気温は上がらないので、一度Fieldは帰りかけた。ところが路面 上の枯れ木のシルエットのコントラストが微妙に上がって来ているように感じて車を停め、空を観察してみた。ん!?こりゃきっと晴れるぞ!それまで一様にどよーんとしていた空の雲に変化が見られたのだ。
 慌てて車をUターンさせて、また林道をゆっくり流していたら、シータテハが飛んだ。カメラを掴んで車外に出たが、いったいどこへ行ったんだぁ!辺りを探すが、なかなか見つけられずにいた。地べたに貼り付いているか、林道上を旋回しているものと思い込んでいたのだが、ようやく見つけたのは、ネコヤナギの枝先だった。

 

エルタテハ(2007.04.21 音更町

クジャクチョウ(2007.04.21 音更町

 雲の切れ間から太陽が覗いた。案の定気温は急上昇し始め、もう車内は暑いくらいになって来た。先程のシータテハをヒントにネコヤナギをチェックしてみたら、居るわ居るわ!殆どの越冬タテハ類がネコヤナギを吸蜜植物に選んでいることが分かった。
 しかしなぁ!蝶々追っかけ歴40年を過ぎているっちゅうのに、いったいFieldは何をやってたんだろう!?今日までネコヤナギが蝶の吸蜜植物の一つに数えられるなんて、考えてみもしなかったことなのだ。新しい発見を喜んで良いものやら、はたまた今まで気付かなかった自分に呆れるべきことなのか、悩むところではあります。 もっとも、こうした発見があるから止められないのよね〜などと、それを言い訳に置き換えてしまうところが、Fieldのしたたかさでもある訳で…

 

エゾスジグロシロチョウ(2007.04.21 音更町

 沢山の越冬タテハの写真を撮り、概ね満足して林道を引き揚げた。途中、林道に車が停まっていたのだが、どうもおばさまと、おばあさまのお二人がフキノトウを摘んでいる様子。しばらくその車の後ろに付いて待機していたが、一向に気付いてくれる様子がない。仕方なくクラクションを鳴らさせて頂いた。ごめんね〜お楽しみの所。
 間もなく林道を出ようとした時に、何だか白いのが飛んだみたいだぞ〜。少し追いかけたらフキノトウに止まってくれた。おーっ、本年度産のエゾスジグロシロだぁ!嬉しいオマケも付いて、大満足のFieldであった。昨日のリベンジ達成!!

 

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