エゾリスの森で…

シジュウカラ(2007.03.31音更町…S公園

 寒〜い、寒〜い、北の国の公園にシジュウカラが住んでおったそうな。いやそうじゃ無くて!(笑)…前章では、いったい何事かとお思いの読者の皆さんもおられたと、ご推察申し上げます。まー唐突に何を始めるのかワカランのがField流ではありますが…
 相変わらずの貧乏暇無しを絵に描いたような生活が続いてますが、先日ある読者の方が、その絵を額に入れて飾ってはどうかと仰いました。 しかし、そんな絵を見たいと思う方もいらっしゃらないでしょうから…と丁重にお断りした次第です。
 さて、忙しいときのFieldの行動パターンを、既に皆さんはご存知と思いますが、まずは例の合流点、そしてS公園、M公園と相場が決まっています。で、今日は…と申しますと、まず合流点を覗きましたが、さすがにオオハクチョウの姿はありませんでした。カモはまだ健在でマガモ・オナガ・ヒドリ・カワアイサ・キンクロ…といったところでしょうか。帯広川沿いに少し車を走らせましたところ、オオハクチョウが1羽だけ居ましたが、置いてけぼりを食ったのでしょうか?それとも体力不足で、渡れない?ちょいと心配ですね〜。

 

コゲラ(2007.03.31音更町…S公園

 とり立てて興味の湧く被写体もなく、S公園へ移動しました。遠くであまり聞き慣れない囀りが聞こえてきましたので、声の主を求めて歩いてみたら、そこはいつもエゾリスが姿を見せてくれる場所。声の方を見上げたら、シジュウカラ…。へーシジュウカラの囀りって、こんななんだ〜!考えてみたら、今まで地鳴きしか聞いた記憶がありません。
 ところで、エゾリスは?と探してみたら、1頭発見したのですが、木の枝に止まったままじっとしていて動きません。何やってるんだろ?Fieldも、じっと立ったまま様子を窺っていたら音もなく1羽の小鳥が飛んできて、数メートル先の木の幹に止まりました。しかも目線の高さです!
  スズメより少し大きいかな〜という感じで、背中にはキツツキ特有の白黒のだんだら模様。すぐにコゲラと分かりました。

 

コゲラ(2007.03.31音更町…S公園

 コゲラとは、かつて2度ほど出会ったことがありましたが、いやいやこんな間近で見るのは初めてです。ホントに良いんだろうか?こんなアップで撮らせてもらって…と思うくらいの距離で、逃げる気配もなかったものだから、色々な角度から沢山シャッターを切らせてもらいました。

 

コゲラ(2007.03.31音更町…S公園

 しまいにはこの距離だもの!愛想が良いというか、気前が良いというか、めんこい奴です。まーもっとも小鳥でめんこくないのは殆ど居ませんけどね。
 ところで、“めんこい”は北海道弁の“可愛い”という意味で、今では広く知られていると思いますが、ふと“語源は何だべ?”と思い、少し調べてみたら、栃木・茨城〜東北にかけて“めごい”ってのがあるそうで、これは古語の“愛し(めぐし)”から来ているそうですが、北海道では更に転じて “めんこい”になったのだと推察できます。まー当たらずとも遠からずでしょう。しかし、“めんこくない”は初めて目にした方もいらっしゃるかも知れません。勿論“めんこい”の否定型なのですが、“めごい”は否定型になると…“めごくない”でよろしかったでしょうか?

 

アカゲラ(2007.03.31音更町…S公園

 コゲラに夢中になっている時に、“キョッキョッキョッ…”と鳴きながら飛んで来た鳥がいた。もしやコアカゲラかと、追ってみたが残念ながらアカゲラでした。しかし、キツツキ2種撮れたんだから、出来ることならもう1種と欲張って歩き回りましたが、結局アカゲラをもう1羽確認しただけで、終了。

 

エゾリス(2007.03.31音更町…S公園

 帰り際にもう一度、先程のエゾリスを見たら、まだそのままの姿勢でしたが、本当にお昼寝でもしてたのでしょうか?でもエゾリスって目を開けたまま眠る?北海道の乾いた空気に晒されたら、目玉 乾いちゃうよな〜。大丈夫かぁ?

 

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