冬の道東プチ遠征 第二弾(その2)

 

カモメ(2007.02.17 紋別市

 ガリンコ号チャレンジ便は、流氷が無ければ遠出してしてくれるが、目の前に流氷があれば、普通 の便と一緒でおおよそ1時間で港へ戻る。帰路は猛禽類の姿は見えなくなったが、今度はやたらとカモメが目に付いた。カモメの飛翔は、前回の道東プチ遠征でも1枚撮影したが、今回は数十枚撮影できた。次々とガリンコ号の後方から追い越すように飛んでくれるものだから、比較的容易にその姿を捉えることが出来た。
 Fieldは以前、タンチョウ、オオハクチョウの飛ぶ姿を青空をバックに真下から撮影したいと何度もチャレンジしていたが、今回のカモメは苦労無く容易に撮れた。それにしても鳥の飛ぶ姿は良い。何だか心が洗われるような気がする。雲の形が夏のものとは違うけれど、船上の寒さとは無縁とも思える眺めだった。

 

コガラ(2007.02.17 紋別 市

 ガリンコ号から降りて、今度はYさんの運転でコムケ湖に向かった。Fieldが海ガモに会いたいと言うので案内してくれたのだが、残念ながら湖は完全結氷していた。外海は昨日の悪天候の名残か、結構波が高く、海鳥の姿は無かった。
 仕方なくコムケのキャンプ場に向かう。そこへは夏に幾度か来たことがあったが、冬は初めてだった。管理棟など確かに見覚えがあるのだが、夏とは全く違った趣だった。
 管理棟の近くにバード・テーブルがあり、コガラ・ヒガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ…そうそう、ウソも来ていたが、どうも人為的なシーンにあまり興味は湧かず、テーブルの周囲の小鳥に絞って撮影してみた。

 

View Point その1(2007.02.17 紋別市

 海ガモを断念し、Fieldの次の希望を尋ねられたので、“高い所”と返事をさせていただいたら、最初に連れていってもらったのが、湧水公園…正確な名称を覚えていないのだが、とにかく銘水が湧いている公園らしい。
 冬季間果たして開いているのだろうか等と話しながら到着したが、除雪もされていたし、水も湧いていた。眼前には広くなだらかな斜面 が続き、遠くには流氷が浮かぶオホーツク海が見えた。

 

View Point その2(2007.02.17 紋別市

 次に案内して頂いたのが、展望塔のある公園(紋別公園)で、ここからの眺めは水平線の丸みが分かるほど見渡せた。この写真では分からないと思うが、海の向こうの白い氷の中、丁度中央に赤いガリンコ号が見える。朝我々の乗ったガリンコは、半分シャーベット状の氷の中だったが、今、眼にしているガリンコは、本格的な流氷の只中を運行しているようで、ちょいと悔しい気分ではあった。
 ここである女性とすれ違った。Yさんが親しげにお話をされていた。女性はYさんのことを兄さんと呼んでいた。Yさん、どこへ行ってもモテるなぁと思っていたら、後で本当の妹さんだと判明した。どうやらFieldの考え過ぎのようであった。大変失礼しちゃったのだが、ある程度の年齢になっても、こうして親しげに話が出来る兄妹の関係がステキに感じた。

 

オムサロ海岸(2007.02.17 紋別市

 一度紋別の市街に戻り、蕎麦をいただいた。Yさんは“十勝ほど美味しい蕎麦は無いかもしれませんよ”と仰っていたが、Fieldの食べた付けトロ蕎麦は結構イケた。
 その後、先程のYさんの妹さんから連絡が入り、海岸に流氷が打ち上げられているとのことで、オムサロ海岸を目指した。 海岸にはご覧の通り!でも、まだまだこんなもんじゃ無いらしい。打ち上げられた氷が積み重なって、人の身長を軽く超えるというのだから驚きである。
 ここでちょっと驚いた光景を目にした。何と!打ち上げられたでかい氷の断面 を直接嘗めているお方がいらっしゃった。そうそう、今朝の白い車の主、Mさんである。とにかく楽しい方だとは思っていたが、そこまでやりますか、普通 ?!

 

オムサロ海岸(2007.02.17 紋別市

 おっと、Fieldは確認するのを忘れていましたが、流氷のお味の方は如何なものだったんでしょうね?(これを読んだMさんからメールをいただいた。“味はなかった”とのことです。いつぞや聞いた話では海水が凍っても凍るのは水分だけで、塩分は含まれないんだとか…従って流氷の下の海水は塩分濃度が高いとも聞いております…ついでながら“普通 の人もやると思う”とも仰ってますが、皆さんもやりますか?いやいや、氷嘗めのことですけどね。私もやるとお思いの方は、どうぞお知らせ下さい。複数人いらっしゃれば、それが普通 のことだったと認めましょう。
 波打ち際まで近寄って撮影していたFieldは、思いの外大きな波の襲来を受け長靴の中まで浸水してしまった(ドジ!)かつてYさんもそんな経験があったと、そう聞かされたばかりだったのに、教訓を活かすことが出来ませんでしたね。
  打ち上げられた大きな流氷は、その中心部が綺麗な青味を帯びていた。気取って言えば海の青さが封じ込められている…ってな感じですか。波打ち際から離れた砂浜には砕けて小さくなった氷がコロコロと転がっていたが、こちらも何だかメンコイ!

 Fieldの今回のプチ遠征は、だいたいこんなもんでしたが、もう少し撮った写 真がありますので、(その3)でご覧いただきたいと思います。

つづく…

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