冬の道東プチ遠征 第二弾(その3…番外編)

 

まるふく食堂(2007.02.17 紋別市

 夕刻、休憩をしたのだが、結局30分ほどウトウトとしただけで、眠れなかった。夕食は“海鮮料理が食べたい”と我侭を言って、案内していただいたのが“まるふく食堂”というお店だった。何だかどこにでもありそうな店名で気に入った。ちなみにFieldが店名で忘れられないのが、沖縄のオクマにあった“学校前食堂”何とも素朴なネーミングで吹き出しそうになったが、そのお店の中に立ち入ってはいない。
 掘り炬燵のテーブルに着くと、すぐにタラバガニが出てきた。これは前もって予約を入れておいて頂いたそうだ。中央がニンニクの利いたカルパッチョ。奥が珍味セットでズワイの内子、切り込み、氷頭(鮭の鼻先の軟骨)、めふん(血合い)…どれも美味しく頂きました。でも一つ心残りが…メニューに“ツブの唐揚げ”ってのがあったのですが“ツブは切らしてしまって…”とのこと。特にツブは大好きなのだが、それの唐揚げってのは、ついぞ食べたことが無かった。うーん!いつか必ず食ってやる!!
 ところでYさん。飲めないとは聞いていたのだが、ホントに全くの下戸のようで、ひたすら烏竜茶でお付き合い下さった。え?Field??そんなこたぁお構いなく、生ビアに始まって国希(くにまれ…増毛の地酒)の“鬼ころし”をいったい何杯おかわりしたことか? しかもその後、河岸を変えYさんの生ギターでMさんの歌まで聴かせて貰った。一方Fieldも声が良いとおだてられ、豚もおだてりゃ木に登るで、1晩で1年分くらい歌ってしまった。いやいや驚くことはありませんて、カラオケは年に数曲くらいしか歌いませんから…。かくして紋別 の夜、宴は続くのであった。

 

冬景色 その1(2007.02.18 陸別 町

 翌朝目覚めたら、曇り空。昨日が、いかにラッキーな日であったか!朝食を済ませる頃には雪もちらつき始めた。紋別 にはまだまだ長く滞在したいと思った。でも、今日の夕刻まで居ても、その気持ちは満たされることがないだろう。ならば、敢えて早めに帰ろう。そうすれば、その満たされない気持ちは、次に紋別 へ来るためのエネルギーに変わるだろう。
 お土産をと思ったが、どこへ行って良いか見当がつかなかった。ふと思い出してFieldにとってはお馴染みになったホテルのお土産コーナーに立ち寄った。長野のFさんに、年末にいただいた林檎のお返しをと考えていたからだ。自分の会社にも少しお菓子を買って、紋別 を発った。昨日がとても楽しかった分、少し感傷的気分になった。それにしても…
この咽の痛みは何なんだぁ〜!(アホ!自業自得じゃろ)

 

冬景色 その2(2007.02.18 上士幌町

 帰路の路面は、30時間前には圧雪だったが、殆ど融けてアスファルトが見えていた。よほど昨日は気温が上がったらしい。順調に走り十勝に戻った頃には少しお腹が空いてきた。そうだ!あそこでラーメンを食べよう!!

 

あけみちゃん(2007.02.18 上士幌町

 上士幌町から帯広市に向かって車で数分。国道沿いの右手にこのお店がある。初めてこのお店に行ったとき、カウンターの向こうにお婆ちゃんと、その娘さんと思しき女性が居た。お婆ちゃんに“あけみちゃんってどっち?”と尋ねたら、照れた顔で、“私があけみちゃんな訳無いしょ”と言った。その時のお婆ちゃんの顔が何ともメンコかった。
 Fieldの常として、初めてのラーメン屋では、必ず醤油ラーメンを注文する。その味が気に入らなければ、2度と足を運ぶことは無いのだが、このお店にはもう5〜6度来ている。いつぞや、某クラブの役員達と紋別 の会議に行く途中このお店に立ち寄った。その時に全員がバラバラのメニューを注文したのだが、皆が一様に“うまい!”と感想を述べた。Fieldもその後、塩・とんこつを試したが、どれもポキポキとした食感のある縮れ面 にマッチしたスープでうまかった。皆さんもこの看板を見かけたら是非〜(醤油ラーメン¥600)

 今回もFieldは、ここで醤油ラーメンを食べた。食べながら紋別のことを思い出していた。憧れのガリンコ号の船上は、やはり寒かったが、それを忘れさせるような光景が広がっていた。オジロワシやオオワシやカモメの歓迎を受け、それにも増して心が 温まる方々の歓待を受けた。遠いオホーツクの小さな街が、Fieldにとってはぐーんと身近な街になった。またいつか、絶対に訪れたい場所の一つに紋別 の名が刻まれた。

 3話にわたり“冬の道東プチ遠征 第二弾”お読みいただきありがとうございました。特にYさん、MさんにはFieldの我侭にお付き合い頂き、またとても細やかなお心遣いを頂き心より感謝申し上げます。尚、Yさんのblogにはオホーツクの自然が満載されておりますので、皆様にもご覧いただきたく、リンクをさせて頂きます。どうぞご覧下さい。やんま&未来

 

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