冬の道東プチ遠征 第一弾(その1)

月光に輝くオホーツク(2007.02.03 網走市

 天候・仕事・気力の充実…冬のアウトドアは、条件が整わないとなかなか実現できない。昨日、埼玉 のM.T.氏が来道した。道東方面で野鳥の撮影をするのが目的だ。ちょっと無茶だと自覚はあったし、もしかしてお邪魔かも知れないと思いながらも、今日同行を願い出た。
 Fieldが参加することで、なるべくご迷惑はかけたくなかったので、朝7時にM.T.氏の宿泊するホテルに出向くと伝えた。ホテルまでは200kmほどある。通 常なら3時間半。冬道であることを考えて、4時間。予備に1時間

 夜中の2時に出発するために仮眠…と思ったが、1時間で目覚めてしまった。えい!面 倒だとばかりに2時を待たずに出発した。

 

青い朝(2007.02.03 網走市

 ところが、予想に反して道路状況は良かった。一部凍結はあったものの支障無く目的地に着いたのは、5時。あと2時間あるぞ〜。そうだ、能取岬で少し仮眠し、日の出を撮影して から、約束のホテルへ向かおうと思い立ち、能取岬を目指す。
 ところが、徐々に路上の雪が増えてきた。少しヤバイかもと思いながら、4WDだからもう少し…と先へ行くと、吹雪で出来た吹き溜まりで立ち往生している車があった。Fieldもその先へは進めず残念ながら断念!仕方なくその近くの海岸線に車を止めた。ここからは日の出は見えそうもなかったが、とにかく仮眠しようと思った。月明かりに照らされた海が何とも迫力があった。

 
6時30分。携帯のアラームで目覚め、約束のホテルへ向かう。途中夜は明けきらず、景色は青の世界。ほぼ満月に近い月が印象的だった。

 

カモメの飛翔(2007.02.03 網走市

 約束のホテルには7時数分前に到着。早速携帯を入れ、ロビーまで出迎えて貰う。ホテルの朝食は7時からということで、その間、私は部屋で待機することになった。部屋にはM.T.氏の野鳥仲間が2人いらっしゃった。お一人は昨年、阿寒でご一緒した方で、もうひと方は初対面 でM氏とおっしゃる。
 朝食が済むと、早速お出かけ。え?私?ご心配ありがとうございます。私はホテルに着く前に、コンビニのおにぎりかじりながら来ましたので大丈夫ですよ(笑)…で、目指したのは近場の港でした。

 

ハシブトウミガラス(2007.02.03 網走市

 港にはカモメくらいしか目に入りませんでしたが、遠くの外海には何やらカモ類が浮かんでいました。港湾の内海にもポツンポツンとカモが見えますが、遠くて正体さえ分かりません。ところが鳥専門の方々は、さすがに1,000mmクラスのレンズをお持ちですから、早速撮影を開始されています。うーんちょっと悔しいな〜!
 双眼鏡で内海を覗いていたM氏が、“あれは何だぁ”と口にした。そこには小集団から離れて1羽だけ毛色の違ったのが浮かんでいた。しかし、遠いよなぁ〜、と思って見ていたら、徐々に手前へ近寄ってくる様子。これはチャンスかも!
 展望用ブリッジの手すりに両肘を固定しカメラを構えた。しめしめ!これはこれは…と思うが、角度が真正面 !しつこく狙い続けて、ようやく角度が変わったところで撮影してみたが、これでどうだい?何とか識別 出来そうな写真になったかな?

 

ウミガラス(2007.02.03 網走市

 外海にも何だか見たことのない奴が浮かんでいた。こいつもカモの群とは別 行動。単独で浮かんでいたのだが、名前に心当たりがない。アンタ誰よ?!
 これを撮影する前に、M.T.さん達がウミガラスがどうのこうのと話をされていたのは、風に乗って聞こえていた。ウミガラスって、北海道ではオロロン鳥と呼ばれている奴でしょ。あれって首から上は真っ黒だよね。従ってこの写 真は別種と思い込んでいたのだが、後で調べてみたら、どうもこいつの事らしい。
これがウミガラスの冬羽なんだとさ。やーねー!鳥って!夏と冬で模様変えないでよね!もー紛らわしいんだから…

 

シノリガモ(2007.02.03 網走市

 ところでFieldは、遠くの防波堤近くにたむろしているカモの群が気になって仕方ない。遠くて写 真は無理かも…と思いながらも、可能な限り近づいてシャッターを切ってみた。時折見える白いラインはシノリガモの一団らしい。
 撮った写真をズームアップ&トリミングして納得!しかし、長い玉 (レンズ)欲しいよなーとつくづく感じさせられる。でもなーFieldは鳥屋さんじゃないしなー。我慢我慢!!

つづく…

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