十勝川上空(2006.12.02

 昨夜は某団体のクリスマス・パーティーがホテルであった。100人ほどのお客さんの見守るステージ上で、Fieldは、あるパフォーマンスをやった。というよりやらされたのだ。“犠牲者”は5人だったが、誰も断る者が居なかったので、私も断る事が出来なかった。体育会系のノリ・バカ騒ぎは趣味に合わない。一時は退会届を用意しようとまで本気で考えた程だった。
 当日、会場入りしてプログラムを見て更に驚いた。私が取りだという。最後の5番目に出演して締めて欲しいとのこと。
2晩DVDと睨めっこして、当日は午後から会社を休んで練習したが、時間と共に緊張で心臓が破裂しそうになる。ところが、パフォーマンスが始まり、出番待ちになったときには、完全に開き直っていた。出来は…自己採点60点。子供には大うけ、大人は冷笑、お年寄りにはそれが何だか分からず、口あんぐり…ってところか。当然パーティーを楽しむどころではなく、さっさと会場から逃げ出したい気分だった。そんな忌まわしい出来事を忘れたくて、飲んだ。3軒回って大量 に飲んだ。
 今朝は遅く起きて、仕事などする気にもならず、ぼーっとしていたが、天気は悪くない。お昼少し前にカメラを掴んで、音更のS公園を目指した。途中十勝大橋の上から鳥の群を見つけた。大型の鳥だったが、かなり距離があった。橋を渡りきったところで車を止めて外に出た。どうやら、トビのようだ。50〜60羽がゆっくりと円を描いていて、まるで蚊柱をスローモーションで見ているようだった。しかし、カメラを用意する前に分散してしまって、何だか分からない写 真になってしまった。

 

S公園(2006.12.02

 今年になってから、この公園でエゾリスを見かけなくなった。今日こそはと思ったのだが果 たしてどうだろう。
 公園内の木々は、既にほとんどが葉を落とし終わっていた。そして日影には数日前にちらついた雪が融けずに残っていた。そして生き物の気配はあまり感じられなかった。

 

ヒヨドリ(2006.12.02 S公園

 園内を足音を忍ばすように、ゆっくりゆっくり歩いた。突然“ピーッ”という鋭く大きな啼き声とともにヒヨドリが現れた。実は今日のFieldの出で立ち、濃いワインレッドのジャンパーだった。これって目立って撮影に向かないかなぁと思っていたのだが、意外と直ぐ近くまで近寄ることが出来た。
 ヒヨドリは枝から枝へと飛び回り、時折木の皮を剥がすような行動をとっていた。虫でも探していたのだろうか?

 

ミヤマカケス(2006.12.02 S公園

 “ギャーギャー”と騒ぎながらやって来たのはミヤマカケスだったが、これまた目に前の枝に止まってくれた。今日は一体どうしたんだろう?カメラを縦位 置にしなければ納まりきらないほどの至近距離だった。
 しかし、光線の角度が良くない。数枚撮って、回り込もうとしたした時に逃げられてしまった。

 

ミヤマカケス(2006.12.02 S公園

 折角だから、側面の水色の羽を撮影したいと、別 の個体を追った。園内にはどうやら10羽ほどミヤマカケスが居るようだったが、今度はなかなか近づかせてくれなかった。
 ようやくこの個体を撮影し、アングルを変えたくてしゃがんだら途端に逃げられた。こちらが動かずにじっとしていると、至近距離まで来るが、こちらに動きがあると用心されてしまうようだ。

 

ゴジュウカラ(2006.12.02 S公園

 ゴジュウカラとコガラを見つけたが、撮れたのはこの1枚だけだった。得意のポーズじゃなくて少し残念!

 

ヤマガラ(2006.12.02 S公園

 頭上でコツコツと音がした。キツツキのドラミング程のスピードはない。何だろうと、音のする方に近づいてみたら、ヤマガラの姿があった。
 最初、何をやっているのか分からなかったが、どうやら足元にドングリがある。大きく伸びをするような姿勢で頭を振り上げ、渾身の力で振り下ろしている様子だったが、なかなか割れてくれない。時折疲れたのか、警戒しているのか、こうしてキョロキョロしている。

 

ヤマガラ(2006.12.02 S公園

 そのうちどうやら穴が開いたようで、ドングリを銜えたが、未だ食べられる状態ではないらしく、私が立ち去るときにはまだ、ドングリ割りの動作は続いていた。
 初冬のS公園内の散歩は、そこそこ楽しめたのだが、結局エゾリスの姿は無かった。昨年までは、多い日には4〜5頭見られたのに、一体どうしたのだろう?とても心配である。今度雪が降ったら、足跡を探しに来てみようと思った。

 

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