サケ(2006.10.15 十勝川

 高山帯では既に紅葉も終わり冠雪したようである。しかし、平地の紅葉はまだ進んではいない。帯広市では13日朝の気温が氷点下となり、初氷、初霜が観察され、さすがに蝶の写 真が撮れるとは思えない。
 まだ出そろってはいないだろうと思いながら、十勝川のカモポイントを覗いてみて驚いた。先週の低気圧による雨の影響だろう。岸がえぐられ、流れが変わっていた。今年はカモやハクチョウの姿を見ることが出来るのだろうか?
 紅葉ダメ・蝶ダメ・カモダメ…じゃあ、あと何だろう?と頭を捻ってみて、じゃあサケはどうだと、川と睨めっこ。うーん、居るには居るが、写 真になるのか?

 

サケ(2006.10.15 十勝川

 川の水はまだ濁りがきつかった。サケは時折浮上したり、希に川面 を割ってジャンプしたりするものもいるのだが、その直前まで視認出来ずファインダーで捉えることが出来たのは、ほんの僅かだった。
 結局1時間粘って、10数枚その存在を証明できるほどの写真は撮ることが出来たのだが、その間全身が見えるほどのジャンプをしたサケが2匹居た。そんなシーンを捉えることが出来たら…とは思うが、1日粘って果 たして撮れるかどうか…何しろ川幅が広いうえに、とにかく神出鬼没なのである。

 

ヒメアカタテハ(2006.10.15 音更町

 身体がすっかり冷え切ったので、車に戻ろうと思ったときに、堤防の石段にヒメアカタテハが止まっていた。傷のない綺麗な翅だった。ところで、気温は10度にも達していない。こいつホントに生きてるんか?と指で触角をツンツンしたら、慌てて飛び去った。
 もしかしたら、これが今シーズン最後の蝶の写真かも知れない。そして今度蝶に出会えるのはいつなんだろう…一抹の淋しさが心を過ぎった。

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