ヤマキチョウ(2006.9.2 山梨県

 Fieldはときどき釣りをやるが、川の釣りは、その川を熟知している者にとっては、た易い。時期、水温、水量 、濁り具合で、このポイントでは、ヤマメが釣れるとか、ここならニジマスだと言い切れる。しかし、湖の釣りは、なかなかそうはいかない。反面 、何が釣れるか分からないという楽しみがあるし、また大物も期待できる。先程のクロツは、ピンポイントの川釣りのようで、確実性があったが、今度のポイントは大草原での五目撮り狙いだ。果 たして何が出てくるのか、大物は居るのかと期待が高まる。
 いきなり発見したのは、ミヤマカラスシジミだ!…と言っても破れ傘のごとくボロボロ。わーもったいないなぁ。この種は未撮影なんだよね。でも、残念ながら皆さんにお見せできるほどの代物ではない。そして次に発見したのが、ヤマキチョウ。Fieldにとっては、見るのも撮るのもお初!スジボソ…は撮影したことがあったけれど、果 たして区別が付くのかなぁとの心配を余所に、一目でそれと分かった。やはり図鑑だけではダメだなぁ。“百聞は一見に如かず”とは確かにこのことですよ。

 ところで、ヤマキが出た途端に皆さんの目つきが変わった。な、何なの?今まで皆さん余裕の表情だったのに…。と思ったら、あーそうなんだ!ヤマキってこちらでも珍しい種なのね(笑)。この時のFieldを遠慮がち…と表現された方がいらっしゃいましたが、要するに何も分かってないだけのFieldでありました(汗)

 

スジボソヤマキチョウ(2006.9.2 山梨県

 ところで、この後に事件は起きていました。ヤマキが移動する度に皆がドタドタと後を追いかけていたのですが、3度程シーンを変えて撮影したところで、まあこんなもんで良いかぁという気になっていました。しかし、ただ一人furuさんだけが“まだまだ!”という感じでどんどん追いかけて行ってしまったのです。地面 に起伏があり、また草丈も高かったので、比較的上背のあるfuruさんでしたが、直ぐに姿を見失いました。
 少しその辺りをうろついていたのですが、なかなか戻ってきません。“きっとfuruさんのことだから、今頃スンゴイ写 真撮ってるね”等と言いながら、皆は移動したのです。ところがfuruさん、実は草原の迷子になっていたらしいのです。“草原に深く入り過ぎて脱出するのに1時間を費やす”“(一時は)死を覚悟しました”とは後のfuruさんの言葉。可笑しくもある反面 、ぞっとするお話ではあります。でも、無事脱出出来て良かったね!
 一方、そうとは知らずFieldは久しぶりにスジボソヤマキに会えてご満悦!希少性を考えなければ、ヤマキより好きかも知れません。それに今回、両種を見られたので今後同定に悩むことも無さそうです。でもね、何でスジボソなんでしょうね?“スジ”の太さなんて、ちっとも変わらないと思うんですけどねぇ…

 

キチョウ(2006.9.2 山梨県

 黄色いのが2種登場しましたので、こちらもどうぞ!キチョウもまた、北海道に居ない種でFieldにとっては貴重です(ん?)。北海道在住で、本州産の蝶に疎いFieldにはどれも一緒と言えば一緒です。まあ、本州の方が十勝を訪れ、シロオビヒメヒカゲに目の色を変えるのを端で笑って見てるFieldの図、を反転させたようなものと、自分で想像しながら撮影した訳ではあります(笑)

 

ミドリヒョウモン(2006.9.2 山梨県

 ここで何故ミドリヒョウモンかと言いますと、実は撮りたかったのはミドリヒョウモンではなく、マツムシソウの方なんです。この花良いなーと思ったのですが、花だけではつまらないので、何か止まってくれないかと期待していたら、ミドリヒョウモンが止まったという次第です。でも、このマツムシシソウは少し貧相でした。本来もう少し豪華な印象の花でFieldのお気に入りではあります。
 ところで、花の名前の由来を調べてはいないのですが、マツムシという虫を以前、虫屋さんから買って飼育した記憶があります。いや虫屋さんて昔居たんですよね。まあ、古〜い話ではありますが、コオロギとかスズムシとか、鳴く虫を売っていたと思います。きっとあのマツムシが鳴く頃に咲く花なんだろうとなぁと勝手に想像している訳なんですが、もし違っていてもメールはいただかなくて結構です。そのままに勝手に思い込ませて置いて下さい(笑)

 

アサマイチモンジ(2006.9.2 山梨県

 さて、今回の撮影会の最後に撮った蝶はこのアサマイチモンジでした。ここへ来て何度か撮影はしましたが、翅に欠損があったり、アサマだと写 真だけで同定できるような写真ではなかったりでしたが、これは一目瞭然アサマです。良かった良かった!
 この後、クロシジミ・スミナガシ等もと、欲を出してみましたが振られました。でもFieldは充分満足です。虫林さんとはここでお別 れ。是非また会いましょう!北海道で?また山梨で?それは分かりませんが、是非またどこかで…。

※ 昨年に引き続き、Fieldのワガママの如き撮影会にお付き合い下さったメンバーの皆様、誠にありがとうございました。虫林さん、BANYANには特段のお礼を申し上げたいと思います。またご参加下さったfuruさんki-riさんkuroさん、本当にありがとうございました。更にシルビアのポイントをご紹介下さったダンダラさんありがとうございます。またいつかチャンスが有れば今度こそシルビアに会いに、出来ることなら虫林さん・ダンダラさんと共に訪ねてみたいと思います。2006.9.2 いつまでも記憶に残る誕生日となりました。感謝!!!(Fieldを出迎えてくれた蝶達にも…感謝!)


ナミアゲハ・コミスジ・ミヤマカラスシジミ・ウラギンヒョウモン・ジャノメチョウ

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