ヨブスマソウの威力(2006.8.20 浦幌町

 スッコーンと抜けるような青空、ジリジリと焼けるような太陽、それでも乾燥した爽やかな風、それが十勝の夏…のはずなのに、一体今年はどうなっているのだろか?どよ〜んと曇った空、北海道には無いはずの、まるで梅雨を思わせる湿気、じとっと生ぬ るい風。何なんでしょうねこれは?
 道南で調子の悪かった愛車は、もちろん修理工場に入れました。もともと車を単なる移動手段としか考えていなかったFieldに、車の事は良く分かりませんが、何でもタイヤのゴムの中にその形状を保つためにワイヤーが入っているらしく、そのワイヤーが切れたために、タイヤに歪みが生じ、真円ではなくなったのだ。しかもそれは、タイヤ1本だけではなく複数本だったようだ。お盆期間だけで2,000kmも走ったことだし、オイル交換とともに、タイヤ4本も入れ替えることになった。うー、またまた出費がぁ〜

 調子を取り戻した愛車とともに、浦幌町へ向かった。特に何というターゲットが有ったわけではないが、今年の6.18に通 行止めになっていた林道が、その後どうなっているのか、確認をしたかった。橋の手前で大きく崩れていた林道は修復が済んでいたが、その先へ行ってもこの時期特に期待できる獲物は居ないだろうと引き返した。その途中で、ん?今のは何だ!?と車を止めた。先程から蝶の姿はほとんど見られなかったのだが、道路脇の数本のヨブスマソウにスジグロシロチョウ、キバネセセリ、ヒョウモン類が群がっていた。普段ヨブスマソウは地味な存在で、花も地味。咲いてるんだか枯れてるんだかも判然としないが、この時期だけは、ものすごい集客力(集蝶力)を発揮する。いつぞやも中札内村で、無数のベニヒカゲがヨブスマソウに群がっていたのを思い出した。

 

ニジマス(2006.8.20 浦幌町

 ここへ来る途中の十勝川は、泥濁りで増水していた。ところが、ここの川は綺麗に澄んでいた。ではでは、竿を振ってみましょうかと、ルアー竿を取り出し、スピナーを付けて第一投でご覧の通 り。まだ小学校出立てくらいのサイズだが、元気に反応してくれた。

 

エゾイワナ(2006.8.20 浦幌町

 続いて小ぶりながらアメマス系のイワナもヒットした。この川、真剣に魚を狙えば、それなりの数も、またポイントを選べば、それなりの型も揃うだろうとは思いながら、未だにいつも“ついで”で終わらせている。
 まあ、またいつか“ついで”があれば寄ってみたい川ではある(笑)

 

オニユリ(2006.8.20 浦幌町

 出かけてはみたものの、相変わらず天候回復の兆しは見えない。時折霧雨さえ降っているが、気温は高く、じと〜っとしたまま。とりたててめぼしい物もなく、そろそろ引き揚げようかと思ったときに、道端でオニユリが咲き誇っていた。近くに人家など有ろうはずもない、田舎道に何でオニユリがと、不思議に思う。そういえば以前にも十勝川の河川敷で立派なオニユリを見たことがあったが、あの時も不思議に思った。
 オニユリって栽培種ですよね。普通は球根を買ってきて植える。しかし誰かがこんな所に球根を植えるはずはない。しかし、ユリとは言え種は有るはずだから、どこかから種が飛んできた?または小鳥か動物に付着してここに落ちた?さーて、真相はどうなんでしょう?

 

メスグロヒョウモン♂他


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