ヒョウモンチョウ(2006.7.23 音更町)

 今朝、Mさんからの電話で目覚めた。どうせ本日のお天気も昨日と50歩100歩だろうと、のんびりしていたのだが、恵庭に居るとのこと。彼は仕事で恵庭に行く機会が多いのに、ウラナミアカのポイントへ行くことが出来ず、歯がゆい思いをしていたのだろう。ところで、彼の地のお天気もイマイチの様子だが、果 たして目指す蝶に出会えたのであろうか?…心配
 さーて、私はどうしましょう?早速お天気調べをしてみたが、北海道内どの地方の天気図にも太陽のマークは見えない。しかも、最高気温は16度程度。外に出てみるが、やはり寒い。参ったね〜。のんびりと近場へ出かけ、多少は気温の上がるお昼前後にうろついてお茶を濁すしか無さそうだ。
 実は私はミドリシジミの写真が撮りたいと思っている。居るところには多産する蝶で、いつでも撮れるとばかりに、熱心に撮影したことがなかった。しかし、いざ本気で撮ろうと思うとなかなか出会えず焦りを覚えている。まずは私の知っているハンノキ林を目指したが、農道に大きなジープが止まっていて、先に進めない。仕方なく断念!違う場所でハンノキを探し、ゆっくりと車を流していた時にヒョウモンチョウを見つけた。音更町では、コヒョウモンの多産地は知っているが、ヒョウモンチョウは珍しい。ちょっとラッキー!昨日のページ、トップがコヒョウモンなので、今日はヒョウモンをトップに掲載しよう。比較していただければ、斑紋の違いがお分かり頂けると思う。

 

○○ミドリシジミ(2006.7.23 音更町)

 ところでこの場所、登り斜面の砂利道で、左は低い崖。その上はどうやら畑らしい。右は谷になっていて、見渡す限りハンノキ。ヤナギが混じっているが、ナラ・カシの類は見えない。道路脇は、メマツヨイグサ、オオヤマハコベ、シオンなどが咲いている。この場所良いかもしんない!しばらくここをうろつこうと決定。
 間もなくゼフの飛翔を確認した。シメシメ、これはミドリに違いないと静止場所を確認する。ハンノキの葉に止まるのが確認できた。昨日は美味しいシーンを逃してるからなぁと、慎重に近寄り広角でパチリ。やや、ピン甘ではあるが、何とか。でも待てよ〜、何か変だぞ!

 

○○ミドリシジミ(2006.7.23 音更町)

 シャッターを2回切ったところで、ゼフは飛んだ。しっかりと目で追い、静止場所を確認。あのフキの葉っぱの上だな!今度はレンズをマクロに取り替えて近づく。距離1m程で最初のシャッター。更に近づき、もう一枚。あら、逃げる様子は無いぞ。ならばと、遠慮無く思いきり近づかせてもらった。
 でもなー、やはり違う!ミドリシジミにしては青過ぎる。前翅の黒い縁も狭すぎる。周囲がハンノキだからと騙される所だったが、Neozephyrusではなく、Favonius系の青だ。お願い!裏面 見せてよ!

 

ジョウザンミドリシジミ(2006.7.23 音更町)

 ナントカミドリは、飛んでは場所を変えて静止することを幾度か繰り返した。静止後数秒だけ、羽を閉じているが、すぐに開いてしまう。追いかけてカメラを構え、ピンが合った頃には裏面 が見えないという悔しい思いを何度か繰り返しているうちに、気持ちが通じたのかも知れない。翅を閉じたままじっとしてくれているではないか。“わかったよ、そんなに見たければどうぞ!”と声が聞こえてきそうだ(笑)
 しかし残念ながらこのミドリシジミも、昨日に引き続きジョウザンミドリのようだ。 いや、綺麗なんだけどね。Fieldは別の種類が撮りたいのよ。でも、オレンジ斑がcタイプで少し珍しいから許して上げる。

 

コキマダラセセリ(2006.7.23 音更町)

 1頭のジョウザンミドリで、小一時間は遊ばせてもらったろうか。これが晴天で、次々と色々な種が現れたら、そうはならないだろう。まーたまには良いかぁ…という感じである。
 そして、この蝶にも申し訳ないが、晴天なら無視されがちな種である。北海道の夏、どこへ行っても、コチャバネと共にワンサカ居るのだが、こうして見ると捨てたものではない。どうも、希少種ばかり撮って、普通 種を無視する態度は、少し改める必要がありそうだ。

 

エゾスジグロシロチョウ(2006.7.23 音更町)

 普通種だからという理由で、一番なおざりにされている種がこれではないだろうか?いや、全くカメラを向けない訳ではない。ときどきは向ける。だが気まぐれで、一度シャッターは切っても白飛びしている写 真ばかり。補正をして何枚か撮れば良いのだが、そこまではしない。たまたま適正露出で撮れていても、エゾが付くか付かないか、ロクに確認もしないもだから、結局同定不能写 真としてお蔵入りするケースが多い。今回は分かる写真を心掛けて、露出補正もきちんとしました。いつもごめんね。(笑)
 ところで、今文章を書いていて、ふと気付いたのですが“なおざり”“おざなり”順列組合せがちょいと違うだけですが、両方言う人がいますねぇ。私の辞書には両方出ていまして、意味になんら違いは無さそうです。以上日本語講座でした。

 

エゾフウロ(2006.7.23 芽室町)

 お昼になってお腹も空いてきました。そろそろ帰ろうかと思いましたが、気温がやや上がってきている感じがします。取りあえずコンビニで弁当を仕入れて、もう少しうろつくことにしました。
 一度元の場所まで戻り、その先へ行ってみましたら、道路脇の斜面が薄紫の花で埋め尽くされていました。葉の切れ込みが深く、花が上を向いて咲いています。どうもエゾフウロのようです。昨日はチシマフウロの咲く場所に寄りましたが、そちらは花の時期が終わっていまったようでした。エゾフウロは開花期が、チシマより遅いのでしょうか。でも、何だか得した気分です。

 

オオウバユリ(2006.7.23 芽室町)

 お弁当を食べ終わると間もなく、雨が落ちてきました。あー、折角戻ってきたのになぁ。残念。帰り道に見つけたオオウバユリの群生です。実は昨日も撮ったのですが、白飛びをしていました。うす暗い林内だったので、油断していたんですね。今回はマイナス補正をしましたが、まだ足りなかったかな?
 てなことで、今日はオシマイ。少し欲求不満気味ではありますが、まー仕方ないでしょう。ところで、昨日のページの最後はオバボタルだったのですが、今日の最後は間違いなくウバユリということで、お遊びで符合させてみたのですが、お気付きになりましたか?(笑)

 

コミスジ・コチャバネセセリ・クロヒカゲ・コヒオドシ他
クガイソウ・オニシモツケ・イケマ他

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