アヤメ(2006.7.8 十勝三股)

 先週の赤岳は、Field的には何だか不完全燃焼であった。欲深のFieldは、もっともっと高山蝶を撮りたいと思った。しかし、同じ山へ登るのも面 白くない。ならば赤岳のお隣の、黒岳に登ろうと決めて出発。
  幌加を過ぎるあたりから、道路沿いにはルピナスの花が咲き乱れていた。確か上士幌町の花はルピナスだったと思う。白・ピンク・紫が入り交じり、遠目には綺麗なのだが、私はどうもルピナスは苦手だ。何故かなぁー?確たる理由は無いのだが、“はびこっている”という印象の花は嫌いなのである。
 在来種の花が群生している姿には、おーっ!頑張ってるなぁーと感動する。しかし、外来種が群生しているのは“はびこっている”と感じ、何だか嫌な気分になるのだ。

 

コウリンタンポポ(2006.7.8上川町)

 無論それは偏見であると、Field自身感じている。在来種だの外来種だのという知識がなく、見た目が綺麗であれば、綺麗と感じて当然のはずだ。
 同じように、オオモンシロチョウが沢山飛んでいるのを見ると嫌な気分になる。その理由は明確で、ヨーロッパ原産の蝶が、北海道ではびこって、在来のモンシロチョウが激減していると感じているからなのだ。これは日本贔屓とかいうことではなく、本来あるべき自然は、そのままで残っていて欲しいということで、ヨーロッパの蝶を見たければ、ヨーロッパへ行けば良いと思うからだ。
 植物に対しても、Fieldのアタマの中で、同様の思考が働いているのだろうと思う。ところがFieldはこのコウリンタンポポが好きだ。このグラデーションが何とも言えない。しかし、このコウリンタンポポもまた外来種なのである。うーん!要するにFieldという奴は、テキトーな奴なのだ(汗)

 

マルバシモツケ(2006.7.8黒岳)

 そんな事を考えながら、層雲峡に到着したが、空はどよ〜んと曇っているが、天気予報は決して悪くなかったはず。まあ、そのうち晴れるだろう、程度に考えていた。
 駅で、ロープウエイ&リフトのチケットを買う。2,350円。係の人が“もし、ご利用されなくても、払い戻し出来ませんから…”と微妙なことを言った。“それ、どういう意味?”と聞き返すと、“あ、じゃあロープウエイ券だけにしますか?”だってさ。あのねー、何なんだろね、コイツ!ワシの聞いてることにさっぱり答えてないじゃん!かなり、カチン・コチンきたが、何を言っても更に腹が立ちそうだったので、相手にするのは止めた。結局両方のチケットを買って、ロープウエイの箱の中に座る。
 ロープウエイが5合目に到着した。マルバシモツケの葉に水滴がいっぱい着いている。一度降ったのか、それとも濃いガスに包まれていたのか…?リフト乗り場まで行って、見上げたら、リフトは上空で濃いガスの中まで続いていた。ありゃー!ちょいとヤバイ!

 

クロユリ(2006.7.8黒岳)

 リフトで7合目まで行ったが、やはり下よりは光量 不足。シャッタースピードが稼げない。しかもガスがかかっているので、被写 体との距離があると、写真は白く霞む。
 それでもまだ、もう少し時間が経てば、天候は回復するだろうと思っていた。下山してきた人の話でも、“花は綺麗でしたよー。お天気もお昼までには回復すると思いますけどね。”と仰る。ほらね、きっと大丈夫!と思いながら、7合目で30分ほど時間を潰す。
 …しかし、天候に変化無し!これ以上ここに居ても仕方ないと、登山開始。あっちキョロキョロ、こっちキョロキョロと、丹念に植物をチェックしながら、のんびりと登る。

 

チシマヒョウタンボク(2006.7.8黒岳)

 気温は12〜13度だろうか。時折濃いガスに包まれる。登るに連れて徐々に不安が増す。本当に天候は回復するのだろうか?
 途中、“今日は”と声をかけてくれた少年がいた。もう一人の男の子の兄弟と妹の3人連れだと思ったら、遅れて父母と思われる2人も登ってきた。“今日は”の発音がやや不自然だと思ったら、兄姉で中国語で話をしていた。中国から?いや、昨今北海道には台湾からの観光客が年間20〜30万人と聞くから、きっと台湾からだろうと想像した。
 ん?ばっかだなー!想像してる暇があったら、声を掛けて話を聞くんだったと気付いた時に、彼等はもうかなり上の方まで行ってしまった。失敗失敗!!

 

ショウジョウバカマ(2006.7.8黒岳)

 もうそろそろ例の奇岩…そうそう“招き岩”…が見えて良いはずと思ったが、やはりガスで何も見えない。そして、ついに雨粒が植物の葉を叩く音がバタバタと聞こえてきた。あらら、ヤバッ!
 念のために用意したポンチョは…あらららら、どうも車の中だわ(汗)仕方なく木陰で雨宿り…するまでもなく、雨が上がるのを待つのも無駄 !と言わんばかりの降りになってしまった!

 このままじっと雨宿りしていては、体温が奪われるだけ。さっさと下山した方が賢明と判断し、一気に下りることにした。

 

ハクサンチドリ(2006.7.8黒岳)

 この時期の大雪山は、当然のことながら雪渓を歩かなければならない。登りは何とも思わないが、下りには少し恐怖を覚える。実際何度も足を滑らせ尻餅をついた経験もあるので、慎重に慎重に…
 途中ハクサンチドリを写す。雨の中、華麗に舞っているように見える。その後サンカヨウが咲いているのに気付いたが、もうリュックからカメラを出すのも不安なほどの降りなので、断念!

 

エゾツツジ(2006.7.8黒岳)

 リフト乗り場に着くと、休まずにすぐにリフトに乗った。係の方がビニール傘を貸してくれた。ところが、その直後雨は止んだ。5合目で傘を返却。どうもありがとう!雨は止んだが、目的の高山蝶を撮影できるほど気温が上がることはあるまい。心残りはない。
 5合目のロープウエイ駅周辺で、出発までの間、高山植物を撮影。何だろなー、今日は花ばかり撮ってるよ。まー他に撮る物が無いから仕方ないけれど…

 

エゾシマリス(2006.7.8黒岳)

 そんな事を考えていたら、シマリスが現れた。7合目と、その上でも何度か目撃してシャッターを切ってはいたが、最後にまた現れてくれて、少し癒された気分。ありがとねー。
 層雲峡では、お腹が空いていたので舞茸たっぷりのスパゲティーを食べた。たっぷり汗をかいたせいか、味が薄いと感じて塩をかける。うん!これで良くなった!旨い!!
 何だかすっかり花紀行の様相になってしまったが、まあ、たまには良いんでないの?!

 

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