集団吸汁(2006.6.24 音更町)

 当然と言えば当然の如く、今年の林檎の出来具合が気になっているFieldである。相変わらず天気の悪い日が続いていたが、20日のお昼休み、少し晴れ間も見えたので、誰かの真似をしてポイントを覗きに行った。例年なら、最盛期を迎えているはずなのだが、予想通 りまだ姿を見ることは出来なかった。その翌日からまたまた天候不順…
 今日の天気予報は曇り。しかし、予想気温は20度。もしかしたらと期待を込めて、林檎の産地を覗き、林檎の生(な)る木を一本ずつ、ゆすりながら確認したが、未だのようだ。空が少し明るくなってきたような気配。その足で長流枝内を目指した。林道に入って間もなく車を停めた。そこは地べた系の蝶の溜まり場なのだ。時期によっては、コムラサキ・イチモンジ・サカハチ…等々が大群で地べたに貼り付く。何故この場所なのかは分からないが、時にはゼフィルス類も貼り付いていることがあるので、とりあえずここで車を停めることが慣例になっている場所だ。

 カメラを持って、車外に出て間もなく前方でエンジン音がした。車が目の前で停まり、窓が開いた。なーんだMamoさんでしたか!ひとしきり情報交換、レンズの話などした後、“じゃ、Field Note楽しみにしています。あれ、面白いから…”あはー、ありがとうございます。今頑張って書いてます。(何か面 白いこと書かなければ…汗)

 

キマダラヒカゲ(2006.6.24 音更町)

 地べたと言えば、今日はやたらとこういう光景を目にした。特にキマダラヒカゲとクロヒカゲは数知れず目撃した。広角レンズで狙ってみようかと、カメラをマニュアルにして私の広角レンズの最短撮影距離40cmにセット。腕を伸ばしてカメラだけ蝶に近付けシャッターを切ったら。そのシャッター音に驚いて一斉に飛び立つではないか!へー、蝶ってそんなに音に敏感だっけ?
 確認のためと、何度かやってみたが、その度に蝶は紙吹雪のように舞い上がり、そして間もなくまた元の位 置に舞い降りる。その紙吹雪シーンを何とか撮れないものかと粘ってみたが、四方八方に無差別 に飛び去る蝶を撮るのは至難の業と気付かされる。ならば作戦を変え、舞い戻るシーンならどうだと、飛び散った後もカメラを構え続け、舞い戻ってきた所を何枚か撮ってみた。まあ、絵的には面 白いんだけどね。
もう少し最短撮影距離の短いレンズが欲しいところだ。

 

ツバメシジミ♂(2006.6.24 音更町)

 更に…地べたと言えば、ツバメシジミも寄り添って、吸水してましたね。セオリーどおり全部♂でした。ブルー系のシジミは、他にもルリシジミの吸水を時々見かけますが、ヒメシジミやカバイロシジミは見たことが無いかも知れません。

 

ツバメシジミ♀(2006.6.24 音更町)

 ツバメシジミと言えば、先日ツバメシジミの♀の写 真を送ってくれた方がいらっしゃいましたが、♀は多様な模様で面白いと、コメントしながらも自分ではあまり撮ってなかったような気がして、意識的に撮ってみた。
 改めて手許の標本を眺めてみましたが、青いのはもっと青いし、黒いのはもっと黒い♀がいますね。この蝶、北海道では年2化となっていますが、3化しているんじゃないかという気もします。今後、もう少し観察の必要がありそうな種だとの、認識を新たにしました。

 

ウスバシロチョウ(2006.6.24 音更町)

 観察と言えば…こんなシーンも目撃しました。林道添いの草原を、♂が低空飛行していましたので、広角レンズで、飛翔シーンを撮っていましたら、ロート状に開いたコゴミの内側に、生まれたばかりの♀が居りまして、♂は急降下。合意にこぎつけるまで15秒〜20秒程度でしょうか。これはしっかりと撮っておこうと、レンズをマクロに交換している間に、カップルはコゴミの葉の外側に移動してしまいました。わ、暗い!仕方なくストロボの光量 を半分にし、同調させて撮影したのがこの写真。
 今日のField Note、
ここまでリレー方式で写 真紹介をして参りましたが、どうも地味な写真が多かったようです。まあ、地べた繋がりで始めたから仕方ないかも知れません。では、この続きはお花繋がりで、艶やかに参りましょうか。…つづく

 

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