アポイ岳(2006.5.21)

 朝3時半起床。昨夜は何もせずに寝てしまったので、車のシートをアレンジして、余計な荷物を下ろし、お出かけの準備。約束の集合場所は私の会社なのだが、10分前に到着すると既にMamoさん、そして昨夜十勝入りしたNさんも到着していた。早速私の車に乗ってもらってBさんへ電話を入れ、これから迎えに行くと告げる。
 Mさんの宿泊しているホテルに着くと、間もなくBさんも現れ、これで十勝から出発の全員が集合。昨年取り替えた私の車がこんな形で役に立つとは思わなかったが、これぞ怪我の功名か?とにかく5時少し前には帯広を発つことができた。目指すは登山口のある様似町。カーナビをセットし、最短距離を指示すると120kmと表示されている。もう一人のメンバー札幌のKさんは、昨夜の内に登山口に行っているが、アポイ岳の通 称“馬の背”で9時に待ち合わせをしている。

 無事登山口に到着し、身支度を整える。7時ころ登山開始。お天気は最高だが、風がやや冷たい。もっとも登り始めたらすぐに汗ばんだくらいで、この気温は山登りには有り難い。Bさんがゆったりとしたペースでリードしてくれる。さすが山歩きには慣れているなぁという印象だ。5合目で小休止。眼下に太平洋が見える。天候は正に雲一つ無い!というほどの晴天で、期待のヒメチャマダラセセリが飛び交う姿を想像しながら、更に“馬の背”を目指した。

 

ヒメチャマダラセセリ(2006.5.21 アポイ岳)

 約束の9時数分前“馬の背”到着。あら、あそこに見えるのはKさんじゃありませんか!全てが計算通 りで、思わずニンマリ!お話を伺うと、6時半ころからこの辺りを往復しているとのこと。精力的に蝶を追いかけるKさんの姿に敬服する。
 これが3度目の正直のMさんは更に頂上を目指す。Mamoさんが9合目付近までサポートすると、2人は登って行ったが、他のメンバーは馬の背でヒメチャを狙う。しかし、Mamoさんはホント優しいね!
 ところで、肝心のヒメチャであるが…どなたかが、その飛ぶ姿を“ハエのよう”と表現していたが、確かに黒くて小さくて不規則な線を描きながら飛び回る姿には、それに近い物がある。そして、それが私の足元に止まったのは、9時17分。北海道の天然記念物で、未だ撮影をしていなかった唯一の蝶、ヒメチャマダラセセリを撮影することが出来た。

 

ヒメチャマダラセセリ(2006.5.21 アポイ岳)

 その後もポツポツとヒメチャが現れ、我々を楽しませてくれたのだが、花は思いのほか数が少なく、吸蜜シーンの撮影チャンスは数度しかなかった。(上はサマニユキワリ、下はアポイアズマギクにとまるヒメチャバネセセリ)
 しかし、11時ころ山頂からMさんが戻って来るまでに、皆がそれぞれ、ある程度満足出来るだけの撮影が出来たようで、撮影会は大成功だった!誰からともなく、そろそろ下りますかと声がかかり下山。5合目まで下りて驚いた!休憩所の周りは人人人…で埋め尽くされていた。
そう言えば、先程Nさんが小さな子供に年齢を聞いたら“5歳、きりん組”と、元気な返事が返って来たのだが、親子登山のようなイベントがあったのかも知れない。
 下山途中の第二休憩所で、せっかく持ってきたお弁当を、このまま持って下りるのもつまらないと、皆で食べることにした。あ、ここで思い出したので言っておきます。“Fieldさん、おにぎり3個も食べたの?”とか“見る度に具が違う”とか言われましたが、確かに私はおにぎり3個食べましたよ。でもね、私の買ったおにぎりは、小さいのが2個でセットだったのよ。で、これじゃ少し足りないかもと、普通 のをもう一個買ったのよ。普通サイズ3個食べた訳じゃないからね。…ん?なんでこんな釈明しなけりゃならないんだぁ?

 

ジョウザンシジミ(2006.5.21 中札内村)

 登山口に着く頃、MamoさんとNさんが、ミヤマセセリを追いかけて撮影していた。Nさんにとっては初めての蝶だったようだ。んじゃついでに、あこがれのジョウザンも狙ってみますかぁ〜と、帰途にある中札内のポイントを目指すことにした。
 午後3時ころ、目的のポイントに到着。ジョウザンにも出会えた
。ではでは、調子に乗ってエゾヒメシロとチャマダラもと、もう一ヶ所寄ってみるが、そちらは既に4時を回り不発だった。それにしても、今日は早朝からたくさん遊んだねー。皆さんも満足顔だよ。
 帯広市に戻り、皆でジンギスカン屋さんで早めの夕食を食べて解散した。皆さんお疲れ〜。私はBさんとMさんを空港まで送ってお別 れする。数年前までは、今日会った誰もが、私の知らない方々だったのに、
私のホームページで知り合いになり、今ではこうして親友のようにお付き合いさせて貰っている。蝶が縁の不思議な関係。でも楽しかったよー。機会があったらまた是非〜!

 

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